ケースファンは筐体内部の冷却のために設置します。
リアに設置して排気させるのが一般的ですが、加えてフロントにも設置して吸気させることもあります。大切なのは、効率の良い空気の流れをつくることです。
フロントファンは、省スペース筐体では設計上必須の事もありますが、一般的な仕様のパソコンの場合、内部温度的には不要である事が多いようです。ただしハードディスクの冷却も行える位置にフロントファンを設置できるならば、ディスクの寿命を延ばすという点でもメリットはありますので、付けるのが理想といったところでしょうか?
冷却に必要な風量を確保しつつ、記載されている騒音レベルを見て、dB(デシベル)の小さいものを選ぶのがお勧めです。
ちなみにこのdB、なかなか曲者です。(dBの説明)
対数計算なので少々難解ですが、例えば30dBと33dBのファンの場合、1割増ではなく、エネルギー的には2倍、つまり30dBのファン2個と、33dBのファン1個で同じです。静音性という質で考えるとこの差はとても大きなものです。
この差は品質と密接な関係があり、静音性の高い製品は同時に全体的な品質も高い傾向があります。
でも聴覚的にはこの違いはあまり感じ取れません。人の聴覚では10dBの差で「2倍位違うな」と感じます。
10dBの差はエネルギーでは10倍の差。(ちなみに20dBの差で聴覚的に4倍、エネルギー的には100倍の差となります。)
ファンが1個から10個になると2倍に感じるというのも何だか不思議ですね。(※風切音や振動による騒音は除く)
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