先日FirefoxをリリースしているMozillaが、ケータイおよびスマートフォン向け新ブラウザ「Fennec」(フェネック)の開発状況に関する説明会を開いたというニュースがありました。
特徴としてPC向けのFirefoxと同じ表示を実現でき、Ajaxに対応、プラグインの追加ができることなどがあげられます。
現在は開発段階でノキアの一部端末で動作テストを行っているようです。
ユーザーインターフェイスは最近の流行であるタッチパネルを利用する方法にも対応とのこと。
ざっとFennecの特徴を取り上げてみましたが、今後スマートフォン分野の本命ブラウザになるのではと期待しています。
すでに携帯やスマートフォン向けにはoperaやieやsafari(iPhoneのみ)といったブラウザがあります。
operaやsafariはPC向けでもすでに定評のあるブラウザです。表示速度の速さもさることながら、複数サイトのブラウジングが快適にできるように考えられています。
ただoperaやsafariは高機能ながらシェアが低いゆえにこうしたブラウザでは対応できない(サイトが対応していない)こともまだ多いように思われます。
operaではPC版でもネットバンク等で不具合が生じることがありました。ieに比べて全体的に安定してはいるのですが…。
またsafariも今流行のiPhoneに搭載されています。iPhoneのsafariもPC版と同じくPCサイト閲覧用のブラウザですが、ネットバンクでの取引に対応していないケースがあるようです(PC版safariではこの限りではありません)。もちろん対応している銀行もあると思います。最近のiPhone以外のケータイでは携帯サイトとPCサイトの両方のサイトが閲覧できるようになっており、PCサイトからの取引が難しくてもケータイサイトからなら問題なく取引することが可能となっています。
今後はネットバンクのsafariへの対応も進むかも知れず(進まないことも..)こうした問題は解決されるかもしれません。
今後はよりPCに近いケータイであるスマートフォンがますます普及していくと予想されています。それにともないパケット定額制の契約者も増え、ケータイやスマートフォンからPCサイトが普通に見られることも要求されていくと思います。ケータイサイトを利用せずPCサイトを確実に利用できることがどうしても必須になるように思います。セキュリティやWeb2.0化(Ajaxを利用している等)されたサイトでも問題なく利用できることは必要だと思います。
こうしたことはこれまでのケータイ向けのブラウザ(たいていはそのケータイに特化したブラウザ)ではかなりハードルの高い目標だったかもしれませんが、オープンソースとして多くのサイトが対応しているすでに実績のあるFirefoxと同じ表示を実現するFennecがこうした問題を解決する解となるかもしれません。
Ajaxに対応していることやプラグインを追加できることもかなりすごいことなのですが、これらの点についてはまた別の機会に取り上げてみたいと思います。
そのようなわけでFennec今後の正式なリリースと対応製品が出てくるのが楽しみです。