今月5日、Appleの元CEOであるスティーブ・ジョブズ氏が亡くなったという悲しいニュースがありました。
このニュースに便乗し、FacebookやGoogleを利用してネット詐欺が横行しているようです。
スティーブ・ジョブズ氏死去報道に便乗した詐欺、Facebook上で確認 | トレンドマイクロ セキュリティ ブログ
トレンドマイクロによると、ジョブズ氏死去が発表されて数時間後にはFacebookを悪用した詐欺事例を複数確認したそうです。
「Appleがジョブズ氏への追悼の意を表して、1,000台の iPad を無料で提供することを決定した」として不正なWebサイトへのリンクが掲載されました。
応募手続きの方法として、Facebook上でリンクを「シェア」するように指示されており、Facebook上で問題のリンクが拡大しているようです。
トレンドマイクロはこのFacebookを悪用した事例以外にもスパムメールも確認したと伝えています。
エフセキュアはブログで、Googleの検索エンジンを悪用した詐欺が起きていると伝えています。
Googleで「スティーブ・ジョブズ 葬式」と検索すると「stevejobsfuneral.com」というサイトが検索結果に表示され、このサイトでは15分の1の確率でMacbookが当たるというクジを入手するためにメールアドレスを登録するよう促しています。
また、ジョブズ氏に敬意を表するためにApple製品の購入を呼びかけていますが、リンクにはアフィリエイト広告が含まれておりメールアドレスの収集とアフィリエイト収入が目的のサイトだったようです。
現在ではこのサイトは消されているようです。
有名人に関するニュースをネット詐欺やマルウェアの配布に利用する手口は以前から使われていました。
最近は特にSNSなどで情報の広がる速度が速くなっており、こういった詐欺にも悪用されるようになっています。
リンクをクリックするときは細心の注意を払いましょう。