今日はよくある問い合わせの中から一つ。
USBデバイス (フラッシュメモリやハードディスク)を取り外したいのに、「ハードウェアの安全な取り外し」の手順でエラーが発生することがあります。
安全な取り外しができない=データ消失を連想させるこのエラーメッセージは確かに恐ろしいですね。
何事もなく済むことがほとんどで心配には及びませんが、抑えておくべきポイントはありますのでご紹介したいと思います。
まずエラーの理由として考えられるのは
1.USBデバイスにアクセス中(書き込みまたは読み込み中)
この場合はいきなり引き抜くのは厳禁です。完了を待ってから再試行するのが基本です。
2.エクスプローラーでUSBデバイスを参照している
エクスプローラーを閉じればOKです。ごくまれなケースですが、エクスプローラーを起動していないはずのになぜかこの現象でエラーが発生することがあります。この場合はタスクマネージャーからexplorer.exeのプロセスを終了させ、再起動(新しいタスクの実行でexplorer.exe)するという解決方法があります。Windowsの再起動が簡単ではありますが、こちらの方が早いですし、このタスクマネージャーを使った作業は応用が利くので個人的には覚えても損はないかと思います。
3.クリップボードにUSBデバイス上のデータが残っている
これ盲点です。とりあえずクリップボードに残っているデータを削除して状況が改善されるかどうか確認してみましょう。クリップボードのデータ削除はちょっと面倒なのでUSBデバイス外のデータ(デスクトップ上のファイル等で結構です)をコピーしましょう。これでクリップボードのデータが上書きされますので同じ効果が得られます。
これ以上は無駄知識かもしれませんが一応細かい話をすると、Windows XPやWindows Vistaは書き込みキャッシュがデフォルトで無効になっています。(デバイスマネージャからUSBデバイスのポリシーを見ると、「クイック削除のために最適化する」にチェックが入っていると思います。)つまり安全な取り外し手順そのものが不要です。
ただしOSが違う場合や設定が変更されている場合には、やはり安全な手順が必要です。複数のパソコン間で使用することの多いUSBデバイスの形態を考慮する時、環境に依存しない「より安全な手順を習慣づける」ことは無意味ではないと思います。