キーボードの配列

Categories: ITなニュース, トリビア  2007/12/26 水曜日

普段何気なく使っているキーボードですが、このQWERTY配列はなかなかの曲者です。 (ちなみにこの名前はキーボードの配列でQから順に右にWERTYと並んでいることに由来しています)

どうしてこんな並びになっているのか不思議に思いませんか?

この配列が登場したのは1880年代。タイプライターが発明された頃、入力する文字が隣接するとアームが絡み合うことがあったので、それを防ぐためにわざとバラバラにしたという説があります。一方で、それなら「th」や「er」といった連続する確率の高いキーが隣接しているのはなぜか?という疑問を理由に上記の説を誤りとしている研究者もいます。

タイピングを早くするために配置を工夫したという説も一理ありそうですが、QWERTY配列の設計時期が、全指タイピング(10本の手指を用いる)と、全指タッチタイプ(キーを見ないで入力を行う)の技法が成立する前という事を考慮すると、この説の信憑性も揺らぎます。

果てはセールスマンが一列で「typewriter」と打てるように設計されているという説まで登場する始末。

いずれにしてもQWERTYは今のコンピュータ環境からみるとメリットの少ない非効率な配列とも感じられます。しかし慣れというのは恐ろしいもので、一度習得してしまうと、不便を感じなくなるばかりか、いくら非効率だと言われても変更する気が起こらなくなるものです。

現に、DVORAKなどの非常に効率的なキー配列が登場しているもののなかなか普及していません。専門家によれば差は歴然としているとのこと。

まず、この配列を習得すればタイピング速度がかなり向上します。実際、多くの英語タイピング大会の優勝者がこの配列を使用しています。

ホームポジション列での打鍵が7割弱を占め、左右交互のリズミカルなタイピングが可能なので快適そのもので、さらに指の運動量をQWERTY配列使用時に比べて3分の1に減らすことができ、腱鞘炎の予防にも効果的。

日本語入力向けに改良したDvorakJPを使えばローマ字入力も快適ということです。

こんなに優れているのに、やはりあまり乗りかえる気が起こらないですね。慣れのせいでしょうか、もしかすると苦労して習得した意地?・・・


Author: Jun
アイティーアシスト代表 ワクワクするようなIT活用をご提案します。

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