当ブログでも以前紹介した「Pogoplug」。外付けハードディスクのPogoplugを使って、パーソナル・クラウドを実現できるありがたいガジェットですが(詳しくはこちらの記事から:Pogoplugで自宅にクラウドサーバを持つ方法)、このたびソフトウェアだけで同環境が実現できるサービスが登場しました。
Pogoplugをソフトだけで実現、PCをパーソナルクラウドにするソフト公開 –Internet Watch(2011年3月23日)
「Pogoplug」を提供する米Cloud Enginesは22日、PCをパーソナルクラウドとして利用するための無料/有料ソフトを公開した。
DropboxやAmazon Cloud Drive、Appleが提供予定のiCloudなどのクラウドサービスとは異なり、自分の手元にあるPCに全データを残したままで自分専用の「クラウド」を実現できることにある。
ストレージ容量に制限がなく、アップロードする手間も省け、セキュリティも自分次第で、メディアのストリーミングを行えることにある。自分の「クラウド」のデータは手元に残したまま、Pogoplugアカウントとひもづけられていることから、こうしたサービスが実現できる。
用は、外付けハードディスク内のデータをクラウド化するのではなく、内蔵のハードディスク内のデータをクラウド化できるというもの。
LAN内の機器であれば同期は無料ですが、LAN外からの利用の場合はアカウント代として29ドルの費用が必要。とはいえこの費用、”毎月”ではなくアカウントを使う限りずっと使えるのだ。
マシンが変わっても、データ量が増えてもこの価格というのはうれしいもの。
Pogoplugの仕様
おさらいすると、Pogoplugを使うと、クラウド経由でメインPCのデータにiPhone、iPad、その他モバイル機器や他のPCから自由にアクセスできます。ブラウザからもアクセス可能。対応OSはWindows XP〜7、Mac OS X 10.6〜。
ストリーミングの形でデータ送受信を行なうため、モバイル機器の保存領域に依存せず、大規模データにアクセス可能です。
端末の制限、データやファイル数の制限はありません。自由にアクセス可能。
書類、ミュージック、ピクチャ、ムービー、デスクトップに設定しているディレクトリをクラウド上に自動でアップロードしてくれます。
Pogoplugの設定
インストールは最近のダウンロードソフトよろしくとても簡単。設定画面では、Pogoplugアカウントの認証、そして「リモートアクセスを設定するフォルダの選択」を行なうだけです。
インストールが完了すると、デスクトップ上にリモートディスクのアイコンが表れます。同期可能な、閲覧可能な他のPC、デバイスを見ることができます。
iCloudが無料で提供されることが発表されており、クラウドサービスは価格というよりも質、セキュリティ堅固さや使いやすさが試されてきています。
日本語化もだいぶこなれていますが、FAQやウェブサイト等、利用者が増えるともっと充実するでしょうか。
Evernote等も有力なサービスですが、使い方がシンプルでイメージしやすく、Pogoplugはファーストオプションとして十分ありだと思います。