先日某家電量販店に行く機会がありました。ミニノートPCの新製品を確かめるためです。
パソコンブースは手前にデスクトップPCが陳列されていて、その奥にノートPCがあります。
ノートPCのコーナーへ歩きながらふと目をやると、NECが4月に発売した[Lui]というデスクトップパソコンがありました。
特にお目当てのパソコンであったわけではなくとおりすがりになんとなく使用感を確め、[Lui]の横にノートパソコンとPDAサイズの端末があるのが目に入りました。
で、ノートパソコンを使用してみて操作感が気に入ったのでカタログをみてみると”PCリモーター”というキーワードがありました。どうやらこのパソコンは “ハードディスクが無い” ようです。なにやら遠隔操作ができる端末らしく、デスクトップPCをサーバーにしてこのノート型端末から操作する…というような説明がありました。これはもしや”シンクライアント”では?
ついに家庭でもシンクライアントの時代が来たのかとおもいました。
負荷のかかる処理や記憶域を大量に必要とするデータの扱いはすべてサーバー側で実行し、端末にはサーバーにつなぐための最低限のハードウェアしか持たない形体のシステムをシンクライアントと言います。ちなみにシンとは軽量という意味があります。
ノートパソコンと思っていたのは、NECがいうところの”PCリモーター”つまり端末でしかなかったわけです。
私が最初に触ったマシン[Lui]は自宅ではデスクトップパソコンの役割を果たしますが、端末から見ればサーバーになるマシンだったようです。しかも自宅外からでもネットワーク経由でアクセスできます。ノート型端末やPDA型の端末は自宅の[Lui]の環境をそのまま利用できるため、アプリケーションの管理やデータの管理を特に行う必要がなく、デスクトップ環境を外でもそのまま利用できることになります。
ビジネスの世界ではデータを中央のサーバーで集中管理&共有化できる点や、端末がコストダウンできること、比較的安価なソフトウェアライセンス形態が利用できることなど多くの利点があるため大和証券等をはじめとして大手企業でも続々と導入が進められています。
データ漏えい防止の観点からも、端末にデータが残らないメリットを高く評価して導入を決めた企業も少なくありません。
これからいよいよといわれている”シンクライアント”技術ですが、冒頭でもふれたように、もはやビジネスのみならず家庭でも今後大いに普及していくのかもしれません。
ビジネスにおけるシンクライアントシステムは弊社の法人営業部でも取り扱いしております。お気軽にメール等でお尋ねください。
コスト面やセキュリティ面で既存のシステムでは解決できなかった問題をシンクライアントで解決するご提案をさせていただきます。