7月11日、ここ沖縄でもAppleのiPhoneが発売しました。
当日の発売時刻である正午前に一日橋のソフトバンクに行くと、僕の前にすでに5人の猛者が。
そして、「台数限定7台限り」「今回は新規契約者のみ」のお知らせが。
県内でも限られた数しか入ってきていないようです。
種類も8GBの黒、16GBの黒と白という迷う選択肢だったのですが、16GBの黒が入手できました。
ここまでiPhoneが盛り上がっているのはすごいとはいえ、iPhoneがいったいなんなのか、ただの「ボタンのない携帯電話」なのか、本当にすごい代物なのか、みなさんよくご存じでしょうか。
一週間たって分かったこと、そして気になっている人への選択材料を特集します。
iPhoneは評判がよくない?
はっきりというと、iPhoneはパソコン、またはMacを使い慣れている人向けです。
「ケータイ」ではありません。
わたしたちが持っている「ケータイ」は、いろんなことができています。
電話はしかり、友人との連絡はメールで、音楽も入れて、写真も撮って、コンビニでの支払いもやって、テレビも見て。はたまた最近のヒーローはケータイで返信!ではなく変身!までします。
ケータイで書いた小説が人気になり、映画になったり。
日常のいろんなことを手のひらの中で、というのが「ケータイ」です。なるたけいろんなことができるよう、メーカーはしのぎを削って機能を詰め込んでいます。
けれどiPhoneは、「パソコンの楽しさを持ち出すこと」が基本です。
基本的な「パソコンの楽しさ」
パソコンで受けるメールを見ることができる、パソコンのインターネットのホームページが見られる、パソコンに入っている音楽が聴ける、パソコンで管理している予定表が使える・・・
それを安定したシステムのもとで、美しい表現で実現するーそれがiPhoneです。
iPhoneをパソコンにUSBでつなぐと、それだけでパソコンの中身がiPhoneの中に取り込まれます。
いまのところ取り込まれるのは、メールアカウント、音楽、写真、スケジュール、アドレス帳、そしてインターネットのブックマークです。
それだけでこうした情報がiPhoneのなかで使えます。
けれどすべてをやってしまおうとするのではなくて、手のひらの中で行える範囲内で割りきってシンプルに、それがiPhoneです。
だから、メールはiPhoneには保存されません。設定した数のメールしかとりこまれません。
自動的にメール受信するのではなく、パソコンのように一定時間ごとにしかメールチェックをしません。
連絡は電話かショートメールのSMSで、急がない連絡ならメールで。
カメラも、ズームやホワイトバランスやサイズや選べるわけではなく、白黒にしたり装飾をつけたりできるわけではなく、写真をパシャ、と取って保存するだけです。
こまかいそういうことはちゃんとしたデジカメで、ということで。
いままでの「ケータイ」でできること、という見方から見ると違いが多すぎるので、意外と最初の印象は悪いのではと予測します。
日本語入力などのもっさり感は各所で報告されてますが、次候補の出てくるタイミングなどわじわじするときがあります。こうした問題は近いうちアップデートで解決されるでしょう。
それにむしろ、「パソコンを持ち出すことで出来ること」の価値のほうが大きいので、みなそこを評価してるのではないでしょうか。
パソコン以上の「パソコンの楽しさ」
やはり、というか、パソコンでの通話の基本、SkypeがiPhoneで使えるようになることが発表されました。
事務所へスカイプで無料で電話したり、アメリカまでスカイプで無料で電話したりが可能になります。
カーナビも近々でるようですが、今でもiPhoneのマップ機能は秀逸です。
わたしたちのオフィスでそば屋の検索をかけると、ほんの数秒以内に近くのそば屋のピンが並びました。
これでお昼に悩まなくてすみます。
いままでのケータイではもっと遅かったり、地図も雑だったりしたものが、本当にきれいです。
期待通りだったのが、文字のきれいさと読みやすさ。これだけで、見る気持ちも違いますし、文章を書いたり読んだりしても疲れが違います。
いままでのケータイが武骨な感じに見えてきます。
一週間使って見て、
メールの考え方の違いなどとまどうことがありましたが、
使っていて楽しいのがiPhoneだと分かりました。
これからもいろんな機能が追加されていきます。
日本のケータイはなくなっていつかみんなiPhoneみたくなる、ということはしばらくはないでしょうが、パソコンを使っていて、こういう楽しさを日常に「インストール」したい方は、使ってみてもよいのではないでしょうか。
iPhoneの使用レポート、また追加していきます。