自分でできる起動トラブル診断

Categories: ITtimes, トラブル解決  2010/11/16 火曜日

自分でできるトラブル診断

パソコンが起動しない、電源が入らないというお問い合わせを多く頂きます。

しかし実際にお客様のところに行ってみると、モニターの電源が入っていない、モニターとパソコン本体をつなぐコードが緩んでいた、モニターや本体の電源コードが接続されていなかった、電源タップのスイッチがoffになっていたなど小さなミスだったということが時々あります。
このようなミスでそこまで高くないとはいえお金を払うのはちょっと悔しいですよね。
パソコンにある程度詳しい方なら自分で簡単な診断ができるかもしれないですが、あまりパソコンに触ったことのない方は戸惑ってしまい小さなミスも見逃してしまうこともあるかもしれません。
今日は、簡単にできるトラブル診断方法を紹介していきたいと思います。

一つ一つ確認すれば小さなミスを見逃す可能性も減りますし、少しでもトラブルの切り分けができたら修理を依頼する際にも修理業者とのやりとりがスムーズになると思います。
では今回は電源ボタンを押してもパソコン本体のランプもつかない、パソコンの内部のパーツ(ファンなど)の動作音も全くしないという場合について。

1:電源コードの確認

まず確認することは最初にも書きましたが電源ケーブルなどのケーブル類がきちんと接続されているか確認することです。 きちんと接続されているように見えても一度全部接続しなおしましょう。
電源タップを使用している場合はタップのスイッチ、タップがきちんとコンセントに接続されているか確認しましょう。

2:電源を抜いてしばらく放置する

接続を確認したあとも電源が入らない場合はパソコンに余分な電気が溜まっていて正常に起動できない時があります。
そんな時はパソコン本体からケーブル類をすべて抜き、その状態で電源ボタンを数回押したあとしばらくパソコンをそのままにしてください。
目安としては1時間くらい放置しましょう。

3:メモリを放電させる

2と同じ症状で時間がなくてすぐ解決したい場合、メモリを本体から一度取り外し少し放置したあと再度接続すると、障害が解消されます。
メモリの取り外し方法
メモリまるわかりガイド「メモリ増設にチャレンジ!(取り付け編)デスクトップの場合」 | BUFFALO バッファロー

デスクトップパソコンの場合本体のパネルを開け、メモリを取り外します。ノートパソコンの場合は、分解、またはメモリ部分のカバーを取り外し、メモリを抜き取ります。

注意点は、電源コードなどのコード類は抜いておくことと、作業を行う前に机などの金属部分に手を触れ、自分の体内から静電気を放電させておくこと。
そうしなければ、静電気がメモリ、またはパソコン内部の基盤に影響し故障の原因となります。パソコンのパーツは精密機器であるため、こうした静電気にも注意する必要があります。
放電作業をしても起動しない時は修理業者に問い合わせた方がいいでしょう。
また同じ症状が何度も起きる場合は故障の可能性が高いので早めに修理を依頼してください。

次回は電源は入る(動作音はする、ランプはついている)が画面は真っ暗のままの場合の診断方法について書きたいと思います。


Author: mirai
パソコン修理、保守担当。 技術を磨くため毎日修行中。 今までに対応したトラブルなどをサポートログに書いていきますので、ぜひご覧になってください。

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