2010年10月にOffice for Mac 2004の更新プログラムが公開されていますが、更新プログラムの適用以来、ある種のExcelファイルが開かないというケースがあるようです。
問題の更新プログラムは2010年10月15日に公開された、11.6.2の更新プログラム。
環境は、PowerPCのCPUベースのMac Mini、Mac OS X 10.4にてMicrosoft Office 2004 for Macを使用。
古いバージョンで作成したExcelファイルが、更新プログラム適用後開かなくなり、Excel自体もフリーズするという症状でした。
excelのファイル形式には世代によって機能が異なり、今回はMicrosoft Excel 5.0/95 ブック形式のファイルが閲覧できなくなっていました。
当時デフォルトとして、Excel5.0にて保存するように設定されていたため、そのマシンで作ったすべてのファイルが、新しいソフトや更新プログラムでは閲覧できなくなっていたようです。
復旧として、まずOffice 2004 for Macの更新バージョンをファイル閲覧可能な一つ前の11.6.1バージョンへ戻し、ファイル形式を11.6.2でも閲覧できる形式に変換し再保存するという方法をとりました。
1.Office 2004 for Macをアンインストールする
Macのソフトをキャッシュやログファイルも含め完全に削除するには、appcleanerがおすすめ。
2.Office 2004 for Macを再インストール
一度アンインストールしてからでなければ、下位バージョンの更新プログラムは適用できません。そしてアンインストールしたあとはもう一度Officeを再インストール。
その後、新しい更新プログラムをあてていきます。
3.更新プログラム(11.6.0)をまずインストールし、その後11.6.1をインストール
更新プログラムは各バージョンごとに個別インストールできます。下記は11.6.0のもの。
ファイル形式をそれぞれ新しくしたあとは新しいバージョンの更新プログラムとしても問題がないので、ファイルの不具合が解消されたら最新のものにアップデートしておく方がいいでしょう。
こうした障害の報告が多い場合次のバージョンで改善されるケースもありますが、開発の方向性の都合、サポートの都合によっては対応を期待できないので、ユーザーの方が合わせなければいけない、というのも事実です。
とはいえ、古い形式のファイルが新しいソフトで問答無用に使えなくなることは、この業界よくあること。
過去のファイルも一つの情報資産ですが、そのデータアーカイブのレガシー管理も今後データ運用に欠かせない側面となるかもしれません。