iPhoneに携帯電話機能を移行してからというものの、紙でできた手帳を使う機会がほとんどなくなりました。
ちょっとしたメモや走り書き、といったレベルのものはまだ非力さが目立つものの、とりわけ記録管理や情報の補助という役割では基本機能を移行しても問題がなくなりました。
手帳を使っていたとしても、前の記録を見返すことは記録時期が開けば開くほどなくなります。年をまたいで参照の必要な情報もある場合、年でリセットする手帳はどうしても不利。
手帳の利点である記録の手軽さが解消されてきているiPhoneをはじめとする昨今のPDAが登場して以来、携行の必要な情報や記録はケータイで一括管理、というのは理にかなっている訳で、オンラインサービスと連動させ記録管理に特化させたiPhoneはその雄というべきガジェットです。
そうしたライフログ、とくにスケジューリング機能としてiPhoneをつかいこなす試行錯誤しながら見つけた方法をご紹介。
なかなかTo doを同期するサービスがない
MobileMe以外でスケジューリングする2つの方法
毎日の予定や記録をつけるカレンダー、そしてTo doリスト。これをMacのiCalで基本的にスケジューリングしています。
iCalはかゆいところに手が届く、という訳ではないですがスケジューリングに求める機能はだいたい抑えており、多少応用を利かせることでけっこう使えます。
そしてMacのオンラインサーバであるMobileMeを使えば、iCalの内容は無問題でiPhoneと同期されます。MobileMeのウリのメインはこの同期だと思うんですが、年間10,000円の価値があるかといわれるといまだに疑問。
ひんぱんにマシンと同期する必要があったり、他のメンバーとの同期が必要であれば別ですがUSB Dockにしゃきっとつなげば普通に同期は行えます。
とくにGoogleがGoogle CalendarのiPhone同期をはじめて以来、オンライン同期の問題は解消されました。Google CalendarはiCalとも同期するので、MobileMe出る幕なしです。
ただどうしても実装が心待ちにされるのは、「To do」機能です。
なかなか「to do」も同期するサービスがない
その日になにをすべきか。優先すべきはどれか。買い物に行ったら、何を買うか。
けっこう書き出していくだけでも、頭の中がまとまっていくので「やることリスト」は大事だなあと実感しています。
この「to do」はiCalの中でも重宝しているものの一つなんですが、MobileMe経由でのiPhone同期には対応していないんです。Google Calendarも、同期には対応してない(簡易的なTo doはついてる)。
これが実装されたらスケジューリングは完成なのになあ、と常々思います。To do管理アプリは多数登場していますが、このiCalのTo doをオンライン経由で同期するものは今のところないようです。だいたいUSB経由か、アプリまたはウェブで終わっています。
その中でいろいろ試して、いまのところ使っているのは名前のまんまですが「To Do」というアプリ。
これは「To do」リストの作成や内容も秀逸なんですが、無線LAN経由でMacまたはPCと同期できるという点がポイント。また、iPhoneの通知機能を使ってアラーム通知もしてくれるのも利点です。
繰り返し、優先度、カテゴリなどは他のアプリと似てますが、「to do」の種類を「プロジェクト」や「チェックリスト」にできるのも便利です。
「プロジェクト」にすると、いわば「to do」の小項目を作ることができます。ただし同期するとその項目は別々になってしまうんだなあ。
また、この無線LAN同期も限定的なもののようです。
最初に認識させる作業をするんですが、違う無線LANネットワークに移動するとNGです。たとえば自宅で同期させて、場所を移動して事務所で同期させて、ということは無理。また別のMacやPCに内容を同期させることも難しいようです。
このようになぜか「to do」を巡る同期はいろんな壁があるのが現実。
「to do」が設計されたときのデータ管理方法などが対応していないのかもしれません。iCalなどカレンダーは登場の時点で.Macなどのオンラインサービスの先駆けが対応していました。
理想はgoogle calendarの対応。
このあたりの資料も余裕があれば調べてみたいと思っています。