人は見かけだけじゃないよ、そんな話です。
旅行のために、デジカメを買い替えたよというお父さんもいるでしょうか。
デジカメの売れる時期は年に三回あり、企業決算前の3月、ゴールデンウィークに向けた4月から5月、そして年賀状作成に動き出す年末です。
ちなみにビデオカメラのほうは、入学式や卒園式の4月、そして運動会のある9,10月だといわれています。
こうした時期を見張ってメーカーも発売を行いますが、昨今のコンパクトカメラも進化しており、 以前とは比べられないくらい高画素になってます。
ざっと楽天の売れ筋ランキングを見ると、どれも1000万画素を超えるじょうとうなものが並んでいます。
買う時には、この何万画素だからということも判断材料になるんですが、画素数が多いほうが実のところきれいに撮れるんでしょうか。
画素数の仕組み
色のついた小さな点が集まって写真はできていますが、一枚の画像あたりにその点が多ければ多いほど、細かく表現できる、ということです。
例をあげればテレビで人権を考えて誰かの顔がモザイクがかかっていることがありますが、あれが点の数が少ない状態の極みです。 増えていけば、どんどんと表現力が上がっていき、昨今流行りのハイビジョンテレビのように女優の肌の状態までわかるほどになっていきます。
それじゃ画素数が多いほうが良いのでは?
カメラのレンズが、1000万の点に分割されていることは説明しました。
その点一つ一つの仕組みの都合で、実は画素数が多すぎると不利なんです。
最近のカメラでは、その点にCCDという撮影素子を使っています。
このCCD一点がさらに二つの部分に分かれていて、画像を受ける部分と、光を転送する部分とになっているため、CCD全体で光を受けて集めることができないそうです。
レンズの面積は変わらないが点数が1000万に増えているということは、CCDの一点一点が、小さくなっているということです。
しかし一点が小さくなっても、光を転送する部分は小さくできないため、おのずと画像(光)を受ける部分を小さくしなければいけなくなり、逆に画像の内容を正確に表現することができなくなるんです。
そのため、画素数の高いカメラで撮ったほうが、ぼんやりとした写真となってしまうケースが多いようです。
とはいえバランスというものもあり、 少なすぎるとモザイクのようになっていくので、用途に合わせたサイズにしておいたほうが良いようです。
用途に合わせたデジカメを
ちなみにパソコンのデスクトップに撮影したいなと思う場合、ディスプレイの解像度は1280×1600くらいを標準としても、123万くらい。ですから必要なデジカメの画素数は130万画素数くらいです。
はがきくらいであれば、400万画素数もあればある程度は大丈夫でしょう。
もちろんプロユースであったり、目的によって選択肢はもっと広がるかもしれないですね。
ちなみに今年初めに出たauのソニーエリクソン製ケータイW61Sは、オートフォーカス、手ぶれ補正機能も付いた511万画素のCMOSカメラ付きケータイ。
CMOSは昔は画像が粗いといわれていましたが、補正技術が進んできてCCDデジカメよりも良いときもあるようです。