インターネットの速度の話はこのブログでも時々取り上げていますが、このあたりは紛らわしいので、ひとつ問題を出してみたいと思います。
■例題
バックアップを夜間に8H行います。平均10Mbpsの速度の共有回線を使って別の拠点にあるサーバにバックアップを取ります。最大でどのくらいの容量のバックアップを行えるでしょうか?
■回答
10Mbps で転送し続けた場合のデータ量は以下の様になります。
10Mbps = 1.25MB/Second = 75 MB/Min = 4.5 GB/Hour
4.5GB*8H=36GB
■解説
ビット毎秒(ビットまいびょう)は、データ転送レートの単位で、モデムやルータなどのデジタル通信機器で用いられます。bps(ビーピーエス、bit per second)とも読みます。
1 バイトには8ビットのデータが含まれていることから、bpsの値を8で割るとBps(バイト毎秒)の値になります。1バイトを8ビットとして扱わない環境もあることから、情報通信の分野においてバイトという単位を使うことは不適切とされています。この為、データ量を考えるときには、バイト換算が必要になります。
8Mbps、100Mbpsという表記があったとき、これらをバイト毎秒に換算すると、それぞれ1MB/秒、12.5MB/秒となります。
速度測定サイト(写真はヤフーの速度測定サイト)はビット毎秒の単位が使われています。
windowsのダウンロード画面のではビット毎秒ではなくバイト毎秒の単位が使われています。
ちなみに、アイオーデータのNAS、テラステーションをローカル環境で2台並べてLAN環境でバックアップを取った場合は、300GBのデータだと10時間かかります。この場合の転送率はいくらになるでしょうか?計算すると8Mb/s(もしくは64Mbps)となります。テラステーションの様な機器は1Tや2Tなど大容量となってますので、バックアップを夜間に行う場合には部分的にバックアップを行うなど工夫が必要になってきますね。