20年前ではシステムがかってに人物を識別してくれるというのはSF映画だけの話でしたが、今はそのSFの世界が幾分実現しているといえそうです。
セキュリティーの必要性が高まったことを受けてIDやパスワード入力のみの認証では不十分になり、様々な認証システムが発達してきました。
指紋認証はノートPCの多くにすでに搭載されていますし、オートロックマンションではすでに声紋認証が導入されているところもあります。
そして今注目されているのが「顔認識」という分野です。
顔認識が身近に使われているのはデジカメで2005年ごろには市販されるカメラに搭載されていました。
最近は携帯のデジカメでさえ人の顔を認識して自動的にピントを合わせてくれるものがあるほか、顔の表情を識別できる機能を持つものもあります。
メーカーによって精度は若干異なるようですが、精度の高いものだと大人数でももかなりの精度で識別してくれます。
この技術を応用することで、特定の人物の顔写真をキーとして画像検索したり、さらには認証技術として活用することができます。
たとえばLenovo製ノートPCではすでに顔認証によってWindowsログオンができます。
残念ながらLenovoのサイトにはわかりやすい解説のページはありませんでしたが、その様子を撮影した動画がYouTubeにありました。
誰かが不正にPCを使用しようとした場合、顔写真を撮影してくれるおまけ(?)つきです。
実際に購入した人のレビューによれば、ひげを剃ったら顔認証が通らなくなったとか(笑)。
顔認識ということでおまけですが、こんなソフトもあります。
Webカメラで顔を検出してディスプレイの電源を自動でON/OFFする 「顔スイッチ」
顔認識はそのうちもっとも標準的な認証技術として使われるようになるかもしれませんね。