この質問、多くの人は何秒ではなく何分?と聞くのが正しいのかもしれません。買ったときと比べて、ハードディスクの劣化や、繰り返されるアップデートなどのOSの肥大化によるメモリ不足などが原因で、起動にストレスを感じている人も多いことでしょう。
最近はSSD(Solid State Drive)を従来のハードディスクの代わりとして使う事で、起動時間を短縮できる事が話題になっています。SSDはハードディスクのようなヘッドのシークタイムがありませんので、ランダムアクセスが非常に高速です。OSの起動に際してはシーケンシャルアクセス(連続的な読み書き)よりもベンチマークで使われる4Kのランダムのリード・ライトの値が重要だといわれています。一般的なHDDの場合、ランダムアクセスの4Kの値は数MB/s程度でればいいほうです。ここにSSDを換装する事で10数MB/s以上のスピードが期待できます。(もちろんSSDであればどれでもランダムアクセス性能が高いわけではありませんので注意が必要です。)
また、激速マシンを作りたい人向けにRAMディスクユニットとよばれる商品があります。かなりマニア向けの商品で、これはメモリを何枚も刺して、RAMディスクとしてハードディスクの代わりに使用にするという高速デバイスです。購入した方の自慢話サイトなどで4Kのランダムのリード・ライトのベンチマークの値を見ると80MB/s前後のアホみたいなスコアが出ておりました。私が仕事で使用しているPCの100倍の速さになります。起動時間は32秒との事。アップされていた動画で起動の様子を見せてらうと、BIOSに15秒近く使っていて、Windowsのロゴがでたと思ったら、砂時計がぱっと現われて消えているといった状況でした。単純に起動時間が1/100になるわけではなく、ある程度の域を超えるとコンマ秒を削るのにかなり投資が求められてくるようです。
YOMIURI ONLINE の記事 によると 来年、無償公開されるグーグル・クロムOSは、起動してからインターネットに接続できるようになるまで数秒しかかからないのが特徴だそうです。
ほとんどの機能はグーグルなどネット上から提供する事で、スピードを提供する様です。
起動に数分かかっている人には朗報かもしれません。