WINDOWSが起動しない! そんなトラブルの時どうしたらよいでしょうか?
■WindowsPE 2.0
CD/DVDメディアやネットワークなどから起動して利用できるコンパクトなWindows OSであるWindowsPE 2.0というOSを使えば、ハードディスクを取り出さなくても、データを取り出したり、修復させる事ができます。WindowsPEとは、Windows Vistaのサブセット版であり、Windowsがサポートするすべてのファイルシステムにアクセスできるほか、Windows標準の主要なコマンドラインツールを利用したり、ネットワーク機能を利用したり、一部のWin32アプリケーションの実行を可能にするOSです。
ダウンロード先:Windows Vista SP1 および Windows Server 2008 用の自動インストール キット (AIK)(マイクロソフト ダウンロード・センター)
このOS、とりあえずメンテナンス用に必要なものはそろっているのでなかなか便利かと思います。今は修理する時間がなく、USBメモリにとりあえず今使うデータを落とし込みたいという緊急時には便利かもしれません。なにしろネジをはずして部品を取り外さなくてもデータにアクセスできるので。
ただし、残念ながらこのOSは基本的にコマンド作業になります。コマンドに不慣れな人(私もそうですが)はがんばって、コマンドプロンプトの画面で”notepad”とだけ打ってもらえば、メモ帳が立ち上がるので、メモ帳のメニューから開くのダイアログボックスをあければ、マウスを使って、コピーを行う事が可能です。
また、Firefoxは動くそうなので、WEBメールを使用している人はとりあえず、何通かメールを送ったりはできるので、その場しのぎにはなるかと思います。とはいえ、壊れたパソコン(OS)が自然に直るわけではないので、後で業者に修理を依頼するか自分で修理するかしないといけませんが。。
最近なんだかパソコンの調子が悪いぞという方は、手元にこのOSを持っていてもいいかもしれません。
■WindowsPE 2.0でハッキング?
このOSの用途をいろいろ調べてみると、やはり、OSのイメージを取るバックアップソフトと組み合わせる事で、便利な使い方ができそうです。
また、NTPWEditというソフトを組みこむ事を紹介しているサイトがありました。
NTPWEditはXPのパスワードファイルを解析し、変更するプログラムです。コンピュータのパスワードは、そのコンピュータの内部に暗号化されバイナリーデーターで保存されていますので、それを解析する事で、クラックする事が可能になります。このソフトで、ログインパスワードのかかったXPに入る事が可能になります。
それで、NTPWEditの入ったWindowsPE 2.0のCDを1枚持っているだけで、XPに簡単に侵入する事が可能になります。
これ以外にもハッキングツールはいろいろありますので、これが特別便利というわけでもありません。
こうしたツールがある以上、ログインパスワードはセキュリティー対策にはならないと考えていた方がいいかと思います。
本当に重要なデーターが保存されているパソコンは、XP Proであれば、EFS(暗号化ファイルシステム)を使用する、Vistaであれば、BitLockerを使用するなどファイルやドライブ自体に暗号化をかける必要があります。
暗号化についてはまた別の機会に紹介したいと思います。