PDFウイルスという言葉を最近よく耳にすると思いますが、ターゲット攻撃の統計をみても、確かに2009年以降になってPDFファイルを使った攻撃が激増しているようです。
例えば、2008年に発生したターゲット攻撃の34.55%はWordファイル、PDFファイルが28.61%、Excelファイルが19.97%、PowerPointファイルが16.87%となっています。
ユーザー数が圧倒的に多いOffice製品が狙われ、その中にPDFが登場してきたという雰囲気でした。ところが 2009年に入ると様子が変わり、現時点ではPDFファイルが48.87%を占めているようです。ちなみにWordファイルは39.22%、Excelファイルは7.39%、PowerPointファイルは4.52%となっています。
Adobe Readerの脆弱性がたびたび見つかっており、現時点で未解決の危険要因もあります。Adobeは5月12日に公開する更新版で対処を予定していますので、忘れずに適用しておきましょう。