コンピューターの新しい変化 SaaSとは何ですか?

Categories: ITなニュース  2009/3/24 火曜日

現在、コンピューター業界の大きな潮流としてSaaSの台頭があります。IDC Japan発表の2009年国内IT市場10大予測のひとつに部門単位のSaaS利用拡大はIT統制見直しの契機となるというものがありました。このSaaSとはなんでしょうか。

SaaSとは

SaaS(サーズ)とは、ソフトウェアの機能のうち、ユーザが必要とするものだけをサービスとして配布し利用できるようにしたソフトウェアの配布形態のことです。現在主流なのは、サーバ上で動作するソフトウェアの機能をネットワークを介してオンラインで利用する形態で、有名なものにgoogleAppsなどがあります。

また、クラウドコンピューティング(ネットワーク上に存在するハードウェア資源が提供するサービスを、その具体的な資源を知ることなくユーザーが利用できる、コンピューティング形態の事)という言葉もあります。こちらはSaaSとほぼ同義語で用いられることも多く、どちらも言葉の用いられ方は曖昧のようです。

企業によっては情報漏洩の観点やコントロールが及ばないことからgoogleAppsの使用を禁止しているところもあるようです。しかし、単に禁止してしまえば、便利なサービスを競合他社が使用する事で、機動力の面で差が生じる事があるかもしれません。

SaaSの利点

・外部の力をこれまで以上に活用することで、仕事の変化に応じた柔軟な情報システムを作ることができます。
・場所や時間にとらわれず、必要な時に必要なだけ使うことが可能になります。
・総合的なコストが軽減されたり、サービスが無料で受けられる事があります。
・メンテナンスからは解放されます。

SaaSの欠点

・自社の業務にどれだけ合わせることができるか?その辺の柔軟性は一般のソフトウェアに比べれば弱いです。
・不具合があった場合、手も足も出ません。サービス提供者がサービスを復旧するまで待つしかありません。
・メールや文書のデータをすべて、社内ではなく、サービスを提供してくれる企業のコンピュータセンターに置かれ、データの保管先はわかりません。提供側はセキュリティ上の問題はないといいますが、他の企業にデータを預けることを気持ち悪いと感じるかもしれません。

とはいえ、今のこの大きな潮流の中、各企業は判断が求められていく事もあると思います。
今後のブログではSaaSのひとつであるgoogleAppsについて取り上げていきたいと思います。


Author: tokunaga
ネットワーク構築、サーバーメンテナンスを担当。 MCP、CCNA、SCSA、DD1種などを有しており、ネットワークの設計・構築・運用まで一通り行います。 法人様への最初の窓口として応対させて頂くことが多くございます。 問題解決のお手伝いを致しますのでひとりで悩まずお気軽にご相談ください。

コメントは受け付けていません。