弊社は、企業ネットワークを守るためのお手伝いをさせていただいております。
ここ数年は、ファイアウォールやウイルス対策ゲートウエイ,侵入防御システム等の各種セキュリティ機能を統合したUTMの導入が増加しております。
UTMは導入費や維持費が大幅に削減され、かつ高性能ですのでおすすめです。
とはいえ、情報漏洩などに代表されるセキュリティ上の脅威に対処するには、全体を見渡してバランスのよいものにしなければ破綻してしまいます。(破綻の例としては、維持費がかかりすぎる、利便性が失われるために社員がルールを守らない等が挙げられます。)
話はがらっと変わりますが、このバランスというのを考える上でわかりやすい身近な例があります。
最近では振込処理をコンビニで行う方が多いと思います。銀行の窓口で長い時間待たされることもなく、とても便利です。
しかし利便性と引き換えになっているものもあると言われています。銀行では最低3名くらいの専門家が処理に関わるため、時間はかかるものの扱いは正確です。扱う商材が「お金」なのでこのプロセスは必須だと認識しているわけです。
ところがコンビニの扱う商材は、お菓子一個から身の回りの品全般までと幅広く、それに加えて振込処理や宅配便の手配までできちゃいます。しかし商材が根本的に違うため、銀行とコンビニではプロセスが全く違います。コンビニでは、深夜などは一人の店員が一つのレジですべてをこなさなければならないこともあります。
振込用紙には個人情報が記載されていることもあります。ここからの情報漏洩という脅威を考えたときにはやはり銀行に分があります。それなりのコストがかかっているからです。振込処理は銀行側にとっては赤字と言われています。実際にそこにかかるコストで計算するとかなりの振込手数料が発生するはずです。これが信頼性と引き替える代償です。
しかし少し工夫すれば利便性とコストのバランスをよくすることもできます。
例えば若い女性は、自宅近くのコンビニでは振込や宅配を依頼しないことで、ストーカー被害を減らすことができるといわれています。深夜は利用を避けることや、あえて一番多忙なランチタイムに処理を依頼することで個人を特定されないようにしている方もいるそうです。
利便性と費用とかかる手間、バランスよく保つにはコツ(工夫とノウハウ)が必要です。
御社のセキュリティ対策、バランスはいかがでしょうか?