私の仕事でも、最近iPadの出番が増えてきました。

特にPDFで作成された資料や報告書のチェック、注釈で活躍しています。移動中や出先の短い空き時間にさっと行えるので大変便利です。

注釈はスタイラスペンを使っているのですが、結構使い心地に差があって、色々なスタイラスペンを試すうちに数が増えてしまいました。これはスタイラスペンだけでなくアプリにもいえることですが、これ一つあればOKというものが少ない気がします。この用途にはこれが最適、このアプリはこれはできるけどあれはできないといった感じで、一つでは完結せず連携を駆使するという形になってしまいがちです。アプリの値段も安いので次々と試してお気に入りを探すというやり方もありますし、アップデートで不満が解消されるケースも多いため、お気に入りのアプリの成長を待つという楽しみ方もあります。しかしアプリ探しに時間を費やすのは本末転倒なので、なかなか一つに固定化できない現状を歯がゆく感じることも多々あります。あっアプリの話まですると長くなるのでスタイラスの話に戻します。

現状、私が行き着いたスタイラスペンは以下の三つです。

Bamboo Stylus（写真左）
Su-Pen（右）
JOT PRO（中央）

Bamboo StylusとSu-Penは一般的な形状のスタイラスペンです。書き心地を追求した結果この二本に落ち着きました。どちらも大変書き心地は良いのですが、なめらかさで言えばSu-Penが上です。このスタイラスペンは7note開発者のこだわりで生まれたものです。7noteは手書き文字をリアルタイムでテキスト化する大変すぐれたアプリですが、その反応の良さも最高峰です。

7noteの性能を最大限に引き出すのはSu-Penです。この二つを併用すると速記スタイルでどんどん書いていくことができます。他のスタイラスペンで7noteを使うと、スタイラスペンの感度の関係上筆記の速度を遅くする必要があります。7note+Su-penは非常に快適です。

しかし7note以外のアプリはそもそも速記への対応はそれほど良くはありません。その場合はSu-penの性能を生かし切れません。もちろん書き心地は良いので使うのは構わないのですが、他のスタイラスペンでも問題なく使えることになります。

他の候補として筆頭にあがるのがBamboo Stylusです。このスタイラスペンはまずペン先が細い（6mm）のが特徴です。やはりペン先が細いと自然に書ける感じがあって個人的には好みです。手に持った時のバランスが大変良く質感もいい感じです。もちろん書き心地もなめらかです。Su-penほど速記した時の感度は良くありませんが、それでも通常使用には問題なく、さらにSu-penよりかさばりませんし、ペン先も丈夫な雰囲気なので持ち運びで一本に絞る時はこちらを選びます。

最後のJOT PROは大変秀逸なアイデア商品です。透明ディスクをペン先に搭載することで、接触面は十分に確保しつつ、細いペン先を擬似的に表現するという仕組みです。本当に素晴らしいです。

ただこちらは少し残念なことも・・。細かく描画できる感覚は期待通りでアイデアの良さをあらためて実感するのですが、肝心の精度に問題があります。ペン先と実際に描画されるポイントがずれてしまうのです。ちょうど真上に2mm程度ずれる感覚なので、正確には精度の問題ではなくiOSの仕様と関連があるのかもしれません。（iOSは指で操作した時の自然な感覚を再現するために実際の接点と感知ポイントを若干調整しているようです。）

しかしアイデアの良さは抜群なので今後が楽しみです。例えばJOTを使っている時は自動的に認識してポイント調整を行う、あるいは簡単に設定を切り替えできるような機能が充実してくることで一気に使いやすさが増すと思います。

とはいえ、なんだかんだ言いながらも使っていたところ、このずれも感覚的に処理できるようになり、今では思い通りに描けるようになりました。後で調整されると余計狂ってしまったりして（笑）。

結論として、メインSu-Penで細かい作業はJOTの二本使い、一本だけ持ち運ぶ時はバランスが良く丈夫なBamboo Stylusが現状ベストかなと思っています。