PhotoshopやIllustratorで「ライセンシングが作動しません」というエラーが出る時

Categories: Apple, ITtimes, トラブル解決  2011/12/8 木曜日

AdobeのPhotoshop, Illustrator, DreamweaverなどのCSシリーズで、急に「この製品のライセンシングが動作していません」というメッセージが表示されるケースがありました。

特にCS3, CS4といったバージョンでこのエラーが出現するようです。「ライセンシング」とは、CS3より導入されたシリアル番号のオンライン認証をバックグラウンドで行なう機能ですが、このファイルに変更が加えられようとする際にエラーとなることがあるようです。

また、OSのアップグレード、ソフトウェアアップデート、Time Machine等を使ってアプリやデータの移行を行なった際にも、ライセンスを担当するファイルが破損しエラーとなることが報告されています。

Adobe公式サイトには以下のような理由が紹介されています:

ライセンス認証に関するエラーメッセージが表示される
Adobeサポート


この問題は、以下のようなさまざまな原因により発生します。

-インストール直後にエラーが発生する場合、オペレーティングシステムとの互換性を維持するためにコンポーネントをアップデートする必要があるか、またはシステムに適合するようコンポーネントの設定を変更する必要があります。

-アプリケーションが正常に起動したことが一度でもある場合、または頻繁に使用している場合、システムリソースの問題(メモリ容量やハードディスク容量、複数アプリケーションの同時起動など)によって、ライセンシングシステムに一時的な問題が発生しているか、またはライセンスデータが破損している可能性があります。

-インストール処理が中断されている場合、ライセンシングシステムが正しく機能していない可能性があります。

公式サイトで勧められている手順は以下のものです:

A. 「FLEXnet Publisher」フォルダを削除

B. ディスクのアクセス権を修復

C. ライセンス修復ツールを実行

D. 「FLEXnet」フォルダのアクセス権を初期化

E. 「Adobe PCD」フォルダのアクセス権を初期化

F. SQLite ジャーナリングファイルを削除

G.大文字と小文字を区別しないファイルシステムに再インストール

H.CS3/CS4 Cleanスクリプトを実行

I.すべてのAdobeアプリケーションを再インストール

WindowsかMacかによって対応方法が変わる部分もありますが、最悪Adobeアプリケーションの再インストールまで行なわなければなりません。

また「C」のライセンス修復ツールはOS X 10.5までのPowerPC対応のアプリです。そのためCPUがIntelベースのMacでは互換機能を保つためのRosettaの別インストールが必要な場合があります。このRosettaはOS X 10.7 Lionでは廃止されて同ツールは実行できないため、注意が必要です。

Adobeシリーズは高額なだけにこうした使い勝手は十分に改善してもらいたいものです。


Author: mirai
パソコン修理、保守担当。 技術を磨くため毎日修行中。 今までに対応したトラブルなどをサポートログに書いていきますので、ぜひご覧になってください。

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