何でもクラウドで処理できるようになってきましたが、この方式により大幅なコストダウンがはかれる分野が多いことが実証されてきました。その中の一つに勤怠管理があります。
タイムカードを今でも使用している企業は少なくありませんが、管理はとても大変です。まず消耗品のコストが結構かかります。
以前私が勤めていた職場ではカードそのものを複数月利用できるように工夫することでコスト削減を試みていました。タイムカードには定時の出退以外に時間内や時間外の出退を打刻する枠がありますが、それらを使うことのない部署(定時出退のみ)もありました。それではもったいないということで一工夫。出勤時は定時出枠に打刻し、退勤時は時間内退に打刻します。翌月は出勤時に時間内出枠、退勤時は定時退枠に打刻、その翌月は時間外枠を利用・・・といった感じにとにかく目一杯使って消耗品のコスト削減を行うわけです。
コスト削減とエコへの意識にはつながったと思いますが、正直面倒でした。打刻位置をミス→修正液で消す→再打刻(下手するとその間に遅刻)といった最悪な展開になることも。まとめる事務方も結構大変そうでした。
タイムレコーダーも進歩して、集計作業などはだいぶ効率化されていますが、やはり昨今のクラウド処理タイプと比べると分が悪そうです。
複数店舗などに分かれる事業形態などでもクラウドですとリアルタイムで統括できます。加えて認証技術の進歩により、打刻方式を柔軟に選択できるようになりました。指紋や指静脈認証、タグ認証、FeliCa認証、さらにはGPSを利用してスタッフが店舗に入った時点で打刻なんてこともできます。
消耗品不要、事務手続きの大幅な省力、不正打刻防止などメリットは多く、クラウドサービスの手始めとして勤怠管理を検討している企業も多いようです。
上記のような機能がついて月々わずか一人あたり300円の「キングオブタイム」あたりが有名どころですが、今後主流となる可能性の高いこの管理方法、一考の価値があるのではないでしょうか?