ITで言語の壁をこえる

Categories: ITtimes, ITなニュース, スマートフォン  2011/10/17 月曜日

GoogleがAndroid向け翻訳アプリ「Google Translate」を、日本語を含む14カ国語に対応させたと発表しました。

翻訳機能の発想そのものは、既存技術の組み合わせで成るシンプルなものです。音声を認識してテキスト化する、テキストを翻訳する、翻訳後のテキストを読み上げる。これらは独自の技術としてこれまで発展してきました。

しかしながらそれらを統合するという話になりますと、これまでは活用の場が限られており、ニーズがあっても専門性が求められるシーンにおいては精度が実用に耐えないという課題がありました。

しかし昨今のスマートフォン普及に伴って一気に活躍のチャンスが広がりました。

例えば海外旅行などにおいては一般会話レベルの翻訳機能でも重宝されます。スマートフォンでそれが実現できるとなれば行き先の候補も広がります。

将来的に精度が上がれば外国人と気軽に通話ができるようになるかもしれません。電話と一体化しているゆえに将来性がイメージしやすく、ニーズが生まれてきました。

先のGoogle Translateに関して言えば、読み上げ機能はメジャー言語に限られていますが、テキスト翻訳はマイナー言語にまで及んでいます。下地が既にできあがっていますのでスピード感のある発展が期待できます。

精度をさらに上げるためには音声認識技術のさらなる進歩が必要です。この技術はタイピングという文字入力を根底から覆す可能性を秘めており、今後の応用が期待されています。この分野の研究進歩は今後加速することが予想されており、個人的にも大変楽しみです。


Author: Jun
アイティーアシスト代表 ワクワクするようなIT活用をご提案します。

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