Eye-Fiが便利に…注意点も

Eye-Fiについては以前もこのブログでも紹介しましたし、すでに認知度も上がっているのでどんなものかご存じの方も多いかもしれませんね。

写真をよく撮影する人、とりわけブロガーは写真をFlickrやPicasaといったWeb上の共有サービスにいち早くアップロードして活用したいことが多々あります。ブログに掲載する写真をそこから関連づけることができるからです。

コンデジやデジタル一眼などで撮影してアップロードする場合、これまではいったんPCに取り込んでからアップロードする必要がありました。

すぐにアップロードする必要があるときにはこれがなかなかの手間となっていましたが、Eye-Fiはそんな問題を解決してくれます。

それ自体がSDカードでもあるEye-Fiは無線Lanのクライアントとしての機能も持ち、近くにWiFi環境があれば、カメラから直接指定のサービスに写真をアップロードすることができます。最新のEye-Fiはアドホックモードが使えるため、近くに無線のアクセスポイントが無くても直接スマートフォンやPCにデータを送ることもできます。

エンドレスモードがあるので、アップロードした写真を自動的にメモリから削除することもでき、SDカードが満杯になる心配が無くなりました。

そんなEye-Fiですが、このたびiPhoneアプリとAndroidアプリがリリースされることになりました。Eye-Fiがもっている機能をiPhoneやAndroidでも利用することができます。

iPhone
Android

無料でダウンロードできますし、新しいiPhone4Sのカメラの性能を考えるとキラーアプリになるかも…。とはいえこのアプリ

無料の Eye-Fi アプリを利用するためには、Eye-Fi カードを所有して、ユーザー登録を行っている必要があります。

とのこと。
Eye-fiカードを持ってない人にとっては少し残念です。
有料でもいいのでアプリだけダウンロード販売してくれるといいですが。

Eye-Fiのメリットは単に自動アップロードの機能だけではありません。写真はメタデータとして様々な情報を保持することができます。その情報の中には位置情報も含まれます。

Eye-Fiが入っているとしてそのカメラで撮影すると、その撮影した場所に関する情報を写真に自動的に記載してくれます。あとでPicasaなどで見たときにその写真がGoogleMapと関連づけられてどこで取った写真か振り返ることができる訳ですね。

これはEye-Fiに限らず最近のカメラ付きケータイであれば、この種の情報を写真に自動的に記載しています。旅行などではとてもありがたい情報かもしれません。非公開のライフログとしても大いに役立ちそうです。

ただ、ブログで一般公開する際の注意点をひとつ。

あるテレビ番組で実話として取り上げられていた話です。

ある芸能人が「アイスたべたい..」などとブログに書き込んだところ早速返信があり、「家を出て○○の方向に進んで△△ほどいくとコンビニがあるよ….」という返事が返って来たとのこと。

そんな返信が一人や二人では無くたくさんの人から寄せられたため、怖くなって引っ越すことにしたのだとか。

もちろん住所は非公開にしていたはずですが、なぜ居場所がわかったのでしょうか?

おそらくブログに同時に掲載した写真の情報が原因だったと考えられます。カメラ付き携帯や、一部の無線LAN内蔵のデジカメではこうしたジオタグが書き込まれる設定になっている可能性がありますので、注意が必要です。

こうした位置情報はパソコンのソフトを使えば削除することができますし、通常の通信機能が無いデジカメで撮影した写真にも位置情報は記載されません。ブログで写真を活用する際、どんな機器で撮影するか、どこで撮影するかには十分な注意が必要です。

話はそれてしまいましたが、Eye-FiのiPhone版とAndroid版を活用できる人であれば写真の楽しみ方の幅が広がりそうですね。ぜひ上記の点にもお気をつけて良いカメラライフをお楽しみください。

 


Author: Nishi
システム開発、管理を担当しています。 どちらかというと裏側の仕事が多いですが、 開発したものがどこかで社会の役にたってほしいと願うのは開発者であればみな同じはず。 そんな観点で実は便利もしくは有益だけどあまり知られていないITのさまざまな分野を記事で紹介していきたいと考えています。

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