PCの動作が遅い原因にはいろいろありますが、その遅さはハードディスクが原因かもしれません。
先日起動が遅いPCの相談を受けました。見たところ、本当に遅い。起動に5分以上かかります。恐らく、不良セクタの発生により読み取りのトライアンドエラーが繰り返し発生しているのでしょう。案の定、不良部分が広がったのか翌週には遂にこのPCは起動途中に固まる様になりました。
機種はDELLの Inspiron 1150。7年ぐらい前の機種です。スペックもCeleron2.4GHz、512MBの構成です。買い換えを勧めたのですが、今回は新規購入の稟議がおりないとのことから修理となりました。
ハードディスクの代わりにIDEの SUPER TALENT FHM32GW25H を使う事にしました。
最近はIDE規格のSSDの商品ラインナップもすごく充実しているのはうれしい限りです。用途がオフィスアプリケーション程度なので、今回は32GBの容量にしました。
換装し、インストールしてみたところ、
起動に40秒しかかからない。しかもオフィスがメモ帳ソフト並に速く開く!
ではないですか。いや、Celeron2.4GHzの実力を侮っていました。むしろ4200rpmでキャッシュ2MBのハードディスク(しかも不良セクタつき!)が足を引っ張っていたのですね。
修理の仕事をしてますので、「この遅いPCをなんとかしてくれ」との要望を頂いてキャッシュの調整や起動アプリの見直しなどのカスタマイズする事は多いですが、SSD換装のここまでの大きな効果は正直ないですね。
最近はSSDの値段も安くなってきました。もし腕に自信があるならSSD換装に挑戦されて、Windows8がでるまでもう少し今使っているPCを延命してみられるのはいかがでしょうか?