ナンバーポータビリティ、ウィルコムとも可能に?

Categories: ITtimes, ITなニュース  2011/5/27 金曜日

携帯電話のサービスが始まった頃割り当てられる番号といえば090でしたが、今新規契約すると080の番号が割り振られるようになっています。

ご存じのように090や080以下はxxxx-xxxxです。
090以下には9999万9999の番号が割り当てられることになります。
080番号の下にも同じ数の番号があるので、大ざっぱに言えば日本国内のユーザーのために2億の番号が用意されていることになります。

これだけあれば大丈夫じゃないか?と思いますが、今後わりあてられる予備が2千万を切ったようです。そこで総務省は現在PHS回線に割り当てている070番号を新たに携帯電話向けに利用するため検討を開始したとのことです。

「携帯電話の電話番号数の拡大に向けた電気通信番号に係る制度等の在り方」の情報通信審議会への諮問[総務省]

070番号はまだ多数の予備があるようなので、しばらくは一安心といったところでしょうか。

しかし070番号の携帯における活用とともに影響を受けるかもしれないのがウィルコムです。
今回ナンバーポータビリティ(携帯電話サービスの会社が変わっても番号だけは従来のものをそのまま移行できる)の導入も同時に検討されるようですね。(これまでは090や080番号を利用する通信会社間でのみ可能でした)

ウィルコムの利用者が他の携帯会社に流れていくのか、それとも逆にウィルコムに契約を切り替えるのか、さらには大きな変化はないのか興味深いところです。

そうなれば090番号を持つウィルコムユーザーも出てくるかもしれませんね。
最初の番号だけで携帯電話かPHS回線か判別ができなくなるのかもしれません。

余談になります、090や080で携帯電話からの着信であることがわかりますが、そのあと続く2桁の番号、実は通信会社ごとに割り当てられています。

たとえば090-18xxx-xxxxはKDDIに割り当てられているため、auからの着信だと判断できます。今ではナンバーポータビリティで移行することが可能なので、おおまかな目安として活用できます。

電気通信番号指定状況(090)

電気通信番号指定状況(080)

本題に戻りますが、ウィルコムの通信料や通話品質に満足しておられるユーザーは多いようです。SIMフリーのスマートフォンをウィルコムで利用したいユーザーにとって今回の件は朗報となるかもしれませんね。


Author: Nishi
システム開発、管理を担当しています。 どちらかというと裏側の仕事が多いですが、 開発したものがどこかで社会の役にたってほしいと願うのは開発者であればみな同じはず。 そんな観点で実は便利もしくは有益だけどあまり知られていないITのさまざまな分野を記事で紹介していきたいと考えています。

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