今ではデータをクラウドで保存するのもだいぶ一般的になってきた感がありますね。
DropboxやSugerSync等よく知られるようになってきました。
利用形態としてこれまでは文書や写真等がメインであったと思います。
PDFや写真等のデータであればサーバ上でもデスクトップ上のデータを見るのと同じように表示できます。
音楽ファイル等に関してもたいていのサービスは対応しています。
ただ音楽の再生に関しては必要最低限という感じですね。
クラウドサービスではプレイリストが使えない等、使いかってがいまいちなこともあって音楽を置くにはもうちょっとがんばってほしいと思っている方もおられるのではないでしょうか。
そんな中海外では音楽に特化したクラウドサービスも多数登場してきました。
今後日本でもAmazonやGoogleやAppleが様々なサービスを展開していくことでしょう。
AmazonやGoogleのサービスもそれはそれで利点がありそうですが、個人的にはAppleのサービスは他のものよりもユーザー側にとってかなり便利で魅力的なものになると感じています。今後サービスが提供された際にまた取り上げてみたいと思います。
今回は一足先に提供されているサービスを紹介します。
クラウド上に音楽を置いてどのPCやスマートフォンからも利用できるというものです。
無料アカウントでは1GBまで利用できます。
クラウドに音楽を置くことによるメリット・デメリットを実感できていいと思います。
サイトでは日本語表示には対応していませんが、難しい英語ではないので簡単に設定できると思います。無料アカウントでお試しになってみるのはいかがでしょうか。
ところで音楽に特化したサービスは事業者側にも多大なメリットがあると考えられます。これまでたいていのユーザーにとってクラウドサービスを利用する目的が主に文書ファイルの管理であれば、無料アカウントでも十分に事足りるものでした。
(5GBの無料サービスを使い果たすほどの文書ファイルは目を通すだけでも大変です!!)
でも音楽ファイルの場合、1つ1つのファイルが文書ファイルと比較して大きめのサイズです。
さらにMP3コンテンツが一般的になって10年程度が経過しています。
仮に2-3年前に初めてiPodを入手したユーザーの場合、現在ではすでに多数のコンテンツを蓄積しているはずです。
1曲5MBとして1000曲程度のコレクションを持っているとすれば単純計算で5,000MB(5GB)になります。この計算で仮に1万曲以上あるとなれば50GBになります。(かつて発売されたiPod Classicの中には160GBも音楽ファイルを持てるものもありましたね!!)最近は動画コンテンツも一般的なので、100GB程度はすぐに埋まってしまう可能性があります。
クラウドサービスの提供する無料アカウントで利用できるスペースが1-5GB程度であることを考えるととてもこれらのコレクションすべてをクラウド上に置くことはできません。
あくまで無料でこうしたサービスを利用していきたいなら、アップロードするファイルを厳選したり、複数のサービスを使い分けたり、頻繁に入れ替えたりと手間をかけることでなんとかなるかもしれません。
でもすべての音楽データを同じクラウドサーバ上に置きたいという人も少なからず出てくるはずなので、そのような人たちが有料のサービスに流れる可能性は既存のクラウドサービスよりも多いと考えられます。(しかも高価なより大容量のサービスを利用してくれるかもしれません)
オンライン上で曲の低価格化が進みクラウドの利用に拍車をかけることも予想されます。
2011年は音楽のクラウド活用が大幅に進む年になるかもしれませんね。