プロフェッショナル制作ソフトの雄「Adobe CS」シリーズの次期バージョンが発表となりました。
今回は久々の有償のアップデートとなり、そして目立った点としてサブスクリプション(ライセンスの月額制)プランが登場。
最先端のクリエイティブツールが手頃な月額使用料で -Adobe Creative Suite5.5ファミリー
Creative Suite 5.5は、複数のエディションから、用途に合ったツールセットを選択できます。新しくなったサブスクリプションプランで、常に製品の最新バージョンをご利用いただけます。サブスクリプションは必要に応じて停止、再開できます。
今回の導入を考える人は、現在CS5を持っていない人々と予想できます。アップグレードを考えている人には、初期投資が少ないために導入はしやすいのかもしれません。
考えられる主なメリットは:
- ・社内のライセンスをまとめてアップグレードすると、それなりの金額になってしまう。そのような出費を避けたい
- ・プロジェクトに応じて、単発でライセンスが欲しい
- ・上位バージョンでのファイル互換性を高めたい
Adobeは2年ごとのメジャーアップデートを予定しており、それまでの間に今回のように登場1年ほどで0.5というマイナー有償アップデートのバージョンを出すことがあり、今回はそのタイミングで月額制も登場しました。
業務で使い続ける場合、2年ごとに20〜30万強の設備投資が必要なわけで、金額設定の敷居の高さは変わっていません。
アップデートを行わない主な理由は、次の点かも知れません:
- ・金額設定が高価すぎる
- ・アップデートごとにUIの変化、機能の追加削除が多い
- ・下位バージョンファイルの互換性が心配
ユーザーや他のデザイナーさんにお聞きしても、CS3はクラッシュ(特にイラストレーター)やバグが比較的多かった気がします。こうした日々使う上での信頼性が一番気になるところ。
またDTPtransit鷹野さんも指摘していますが、金額設定はデザイナーやユーザーの技術やスキル、レベルの底上げにつながるようなものではありません。
ユーザーが求めているのは、対価に見合うだけの信頼性や機能だと思うので、使いやすさを意識したバージョンアップをしてほしいところです。
アップグレードに求めたいこと:2段階制のアップグレード
- ・成熟させるためのメジャーバージョン
- ・新機能を盛り込んだ人柱的要素の強いExtendedバージョン
- ・上記を成熟させバグフィクスした次期メジャーバージョン