先月末、IntelがMcAfeeの買収を完了したと発表しました。
76億8000万ドルという巨額な契約と、目指す今後の展開に注目が集まりました。
加速度的に増えるコンピュータウイルスの驚異に対抗するためには新しいセキュリティの仕組みを実現することが必要だと言われています。そこで注目されているのがハードウェアに近い領域で防御するという考え方です。
この新しいセキュリティの仕組みが急務とされているのはPC以外の組込系の世界でもセキュリティの脅威が身近なものとなっているからです。
例えばインターネットに接続した自動車や医療機器が攻撃を受けると生命の危機に直結します。これはSFの世界ではなく、既に現実に起こりえる問題となっています。生活に密着したあらゆる機器の新製品がネットワーク化する傾向にあり、便利さと脅威が共存しています。
上記のような脅威に幅広く対応するには、ハードウェアとソフトウェア両面でのアプローチが必要です。今回の買収はいち早く(といっても急務ですが)対応するためのものだと考えられます。
スマートフォンも普及してきましたが、早くも日本語版のアプリにトロイの木馬が仕掛けられたりと脅威が広がっています。過度に心配しすぎる必要はありませんが、セキュリティの意識はいつも頭の片隅において、対策ソフトの導入や保険など、利用者側のベストは尽くしておくという姿勢が大切です。