USBメモリの使い勝手の良さはいまさら取り上げるまでもありませんが、昨今の大容量化に伴い、大切なデータをそっくり入れたままバックアップをとっていないという方が多くいらっしゃいます。
これは非常に危険です。
実際に、工事現場の監督がすべてのデータをUSBメモリ一つに保管していて、それが消えてしまったというようなことが県内でも起きています。
重要なデータ故に紛失には気を配っていて、鍵などと一緒にして肌身離さずもっておられる方もいらっしゃいますが、USBメモリの性質を考えますと丈夫さへの過信は禁物だと言わざるを得ません。
ハードディスクのように内部で物理的に駆動するタイプではありませんので衝撃には強いのですが、静電気や水には大変弱いという一面もあります。
冬場などは静電気でパチッとなったら終わりということもあります。先の現場監督の場合は、作業現場内ではポケットに入れて持ち歩いていたそうなので、雨に濡れたり、あるいは汗をかくだけでもデータは危険にさらされていたことになります。
ケースの形状等でできるだけそのような危険を回避するよう工夫されているものもありますが、基本的な構造としてUSBメモリはそのようなものだと理解しておく必要があります。
加えてパソコンへの抜き差し時の度に破損のリスクを抱えています。正しい手順で慎重に行うことが最低限求められます。
この考え方はUSBメモリだけでなく、デジカメのメディア等全般に当てはまります。
この種類のメディアだけでなく、データ格納系はすべて超精密機器です。バックアップは必ず行いましょう。