Appleに関するニュースは毎日いとまなく賑わっていますが、毎年3月、6月、9月にある大きな発表会の前はもっと盛り上がります。
「Appleが次世代iPadの製造を開始」とWSJが報道 –ITmedia(2010年2月9日)
Appleが新型iPadの製造を開始したと、Wall Street Journalが事情筋からの情報として報じている。
同紙によると、新モデルは初代iPadより薄くて軽く、少なくとも前面にカメラが搭載され、テレビ電話機能が使える。搭載メモリが増え、グラフィックスプロセッサも強化されるという。新型MacBook ProとiMacが”Lion”搭載で2011年前半に登場か – 台湾報道 –マイコミジャーナル(2010年2月9日)
少なくともAppleはMacBook Proの製品ラインで4機種のアップデートを計画しており、さらにiMacではメインストリーム市場の価格帯を狙った新型パネルサイズのモデルが登場するという。
2011年のMacの成熟が期待できる大きな理由:
1.メジャー・メディアデバイスとの決別による使いやすさの実現
新しくなるMacbook Proからは、CD/DVDドライブメディアがなくなる、との噂が出ていますが、これも十分信じられるくらいの要素が揃っています。
というよりその布石をいままで揃えてきた、ということでしょうか。
モバイルのためにCD/DVDドライブを捨てたMacbook Air、そして起動のためのOSも数ギガにシェイプアップ、その利点を活かしMacbook AirのインストールメディアはUSBメモリになりました。
CD、DVDの主な用途であった音楽・映画の視聴やソフトのインストールは、iTunes StoreやApp Storeから実現。メーカーは既にダウンロード販売が主流です。
ドライブがなくなると、その分コストも、そしてトラブル発生の原因も減ります。
ほら、こんなにいろんなメディアに対応できるよ、というのではなく、数あるメディアを簡素化してシンプルにしたよ、という方が実にスマートな発展です。
2.SSDの採用、HDDとの決別
俊速、という点で文句のつけようがないSSDは、信頼性も日増しに向上しており、新しいMacbook Proではデフォルトで搭載されるのでは、と予想されています。
耐久性の点でいままで疑問符がついてきたSSDですが、SSDはデータを分散化して書き込みつつ最適化する機能があるため、記憶容量が大きくなればなるほど寿命が延びる傾向にあるといわれています。
クラウド運用が主流となると、ネットワーク不可を軽減するためにファイルやデータもスリム化されていくため、今後パソコン内のデータも少なくなっていくのではないでしょうか。
そういうデータ管理の面でも、SSDのストリームを加速していくのではと思います。
3.App Storeのおかげで、OSだけでなくソフトも自動アップデート!
先のMac OS Xのアップデートによって10.6以降のOSのMacには「App Store」が登場しました。
満を持して標準搭載の初のOSとしてMac OS X 10.7″Lion”が登場の予定です。
App Storeからソフトの購入や再インストールが簡単にできれば、やれインストールディスクをなくしてしまった、シリアル番号が分からない…といったトラブルから解消されるため、IT管理者にとって、また一般ユーザーにとっても理想的です。
あらゆるソフトをここから買うことができますが、特筆すべきはソフトのアップデートも一括で行うことができる、というもの。
OSのアップデート機能はもうWindowsでも標準化されており、よくあるアップデートの再起動に閉口してしまうかもしれませんが、セキュリティ上必須の機能。
iPhoneやiPadを使っている人にとっては標準のアップデート機能ですが、ソフトが個別で持つアップデート機能を使わなければ今までは更新されませんでした。
いままではソフトの更新も、ベンダーが購入者に周知させたり、また利用者も思うようにアップデートの恩恵を受け取れないこともありました。
Appleが統括することによって、より使いやすい環境が実現します。
4.新OS”Lion”からはじまるフルスクリーンアプリケーション
iPhoto’11からの新機能、ディスプレイを一ピクセルもムダなく使用した、全画面での写真管理はまったく驚きでした。
そもそもただのプログラムの羅列ではなく、みやすいUIの「ウィンドウ」によって個別に作業を切り替える、というのもMacからの提案でした。
平行してマルチタスクを行う面で、使いやすさの利点はありますが、iPhone、iPadで新しいインターフェイスを実現したAppleは、すっきりフルスクリーンで何かを行う、という使い方に気づいてしまったようです。
個人的にはディスプレイをいくつか並べて使うマルチディスプレイは、首や視点の動きが大きいからちょっと苦手。そのため、このフルスクリーンで、他のものは視界に入らない状況で作業を行うというこの環境の提案は歓迎です。
人間の思考、集中力をもっと活用できるような提案、これもAppleらしいなあと感じます。
Macbook Pro等は春に発売、新しいOSは今春に発表されて、やはり9月前後ころにリリースではないかと予測しています。
とここまであくまで期待を込めた予想となっていますが、「コンピュータを使うことで、もっと生活を楽しく。」が実現するのはうれしいことです。
Windowsもこれに合わせ同じようにもっと加速的に使いやすくなっていくと思うので、みなさん買い替えのタイミング、ちょっと先のほうがいいかもしれません。
おまけ:
先日tumblrで見かけた”Lion”のパッケージです。欲しくなる!
ピンバック: Tweets that mention 2011年度に登場するMacシリーズは必ず欲しくなる4つの理由 | アイティーアシスト -- Topsy.com