2-3年前であればPCを購入したいというお客様から、ネットブックは実際使えるのかといった質問をよく受けました。
エクセルやワードの利用はできるもののほとんどのネットブックではドライブがついていないこともあり、メインのPCとして使いたいのであれば期待にこたえられないかもしれないとお伝えしていました。
ネットブックにはネットブックの良さがあるものの、ただ安いという理由だけで購入した人にとっては期待を裏切られる結果になってしまったことでしょう。
振り返ってみるとacerやASUSといったメーカーの知名度が向上したのもネットブックの販売が大きく伸びたことが要因として挙げられます。
しかし最近ではネットブックという言葉もあまり聞かなくなりました。
トレンドはタブレットPCに移ったものの、それでもまだネットブックは販売されています。
最近のネットブックはさまざまな趣向が凝らされたユニークなものが多数あります。
ONKYOからは、ネットブックの小さなモニタ面積の弱点を解消すべくデュアルモニタの製品が登場しています。
DynaBookシリーズのよさを引き継ぎ、ネットブックでも定評のあるTOSHIBAですが、こんなユニークな製品(厳密にはネットブックではない?)もリリースしています。
2010年代後半のネットブックには、8月に発表されたAtom N550を搭載した製品が増えてきました。これはネットブックが遅いという固定観念を覆す能力を秘めています。
デュアルコア仕様とハイパースレッティングテクノロジーによって最大4スレッド同時に処理できることも強みです。
新しいCPUのベンチマーク結果はさまざまなサイトで公表されていますが、その能力はおおむねPentium 4プロセッサと同等であるといわれています。
現在のデスクトップPCのCPUと比べれば力不足に思えますが、それだけの能力があれば軽い動画エンコードもできますし、何より数百分の一の電力使用量で同じ能力を発揮するわけですから確実に進歩しています。またメモリがDDR2からDDR3に対応したことも処理速度の向上に大きく貢献しています。
たいていの人の用途であれば画面サイズやキーボードの大きさに問題がなければワードやエクセル等の処理は難なくこなせるだけの実力はあります。
ネットブックの利点は、利用する機会がないかもしれないけど、とりあえず一緒に持っていく気にさせてくれるサイズと重さです。
タブレットPCやスマートフォンもとても便利なものながら、キーボードが初めからついているネットブックは入力の操作性で一歩リードしています。
結論としてコンパクトな情報端末の購入を検討しているのでしたら、今一度ネットブックも候補に入れてみるのはいかがでしょうか。
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