2010年はFacebook、そしてmixiに代表されるSNSが本気で拡大を始めた年だったといえます。毎日のようにこれらSNSサービスの展開や機能のニュースがありますが、いくつか趨勢を象徴するニュースはこちら。
英国王室がFacebookに公式ページ開設 -ITmedia(2010年11月9日)
このページでは、王室に関するニュースやイベントなど最新情報を発信し、王室関連の写真や動画を紹介する。友だちリクエストを送ることはできないが、「いいね!」ボタンをクリックしてファンになることはできる。このページは既に、13万人を超えるファンを獲得している。
Facebookでは、コーポレイト企業や団体、法人がそれぞれのページを持つことができます。
そしてそこでの発信やコミュニケーションが中心となると、人々は情報を知りたいとき、ファンのアーティストの近況が知りたいとき、メッセージを送りたいとき、Facebookの中で活動するというストリームが生まれてきました。
また次のニュースも興味深い。
グーグル、フェースブックへのメルアド提供取りやめへ -Asahi.com(2010年11月6日)
米ネット検索最大手グーグルは5日、米交流サイト最大手フェースブックに対し、メールアドレスの情報提供を遮断する方針を明らかにした。急成長を続けるフェースブックによる情報遮断に対抗する狙いがあるとみられる。
Facebookでは、メールアドレスを使って知人や人物を探し出せるという機能があります。googleが持ってきた主観と種類の違う、新しいオープン化の波が台頭してきているといえます。
こうした流れは、SNSが単なる限定的なコミュニティ、はたまた ただのホームページではなくて、大きなメディアサービスの一つとしての役割を確立しようとしているからでしょう。
宣伝やPRは、人の集まるところで行なう。一つのセオリーです。
中小の企業や地域に根ざしたショップの場合どう宣伝するかは悩みどころですが、こうした流れはひとつのチャンスかもしれません。大手の流れを見ると今後もウェブ業界の発展はこのSNSを中心となりそうなので、今後インターネットで広告活動を行いたい、と考えている場合はFacebookやmixi、greeなどSNSでの活動はぜひ行いたいところです。
むしろ、ブログやホームページは開設せず、リソースをすべてこのSNSの中につぎ込んで、ここで主にプロモーションする、というのもありな業種もあるでしょう。
mixiでも、今後企業ページが使えるようなので、こうなるともうとまりません。
mixiでも公式企業ページ解禁へ ーITpro(2010年12月1日)
インターネット上での交流サイト(SNS)大手、ミクシィ社長の笠原健治氏は、運営サイト「mixi」上に企業の公式ページの開設を解禁していく考えを、このインタビューで初めて明らかにした。背景には、SNS世界最大手の「Facebook」が日本で本格稼働を始めたことがあるようだ。
ネットでの主な情報公開はウェブサイト(ホームページ)にて。googleやyahooなどでの広告。
PCからの利用をしない層にはケータイサイトから。そしてケータイポータルでの広告。
そして伝播力、情報信頼性の強いtwitter、Facebook、mixiといったSNSというチャネルも守備範囲に入れて、ネットプロモーション戦略は練っていく必要があります。
昨今メディアの多様化が著しいですが、この新種に求められる能力の特徴は「コミュニケーション力」。
商業色を出さずに宣伝しファンやフォロワーを集め、ネット上でリアルに「つながり」をつくっていくというそれに、はたしてどこまで対応できるか、が知恵と経験の見せ所かもしれません。