Windows7が発売されて1か月ほど経過しました。
WindowsVistaと比べても売れ行きは順調なようですね。
ところでWindows7の上位エディションではWindowsXPModeという機能を利用することができます。
これらは最初から含まれているわけではなく、Microsoftより『Windows Virtual PC RC』と『Windows XP Mode RC』をダウンロードし、インストールを行うことによって使用できます。
私も実際に使ってみました。
基本的にVista対応のソフトであればWindows7でも動くはずなのですが、中にはWindows7にインストールしようとするとWindows Meと誤認識してインストールできないものもありました。こんな誤認識もあるんですね。
それで現在の段階でWindows7に対応していないソフトがあればこのXPモードにインストールしています。
対応ソフトのいかんにかかわらず、2つの環境を使い分けられるのはとても便利です。
さて、基本的なアプリケーションのインストールが終わり、環境構築を終えようとしたところ1つ問題が。
Windows7(ホストOS)とXP Mode(ゲストOS)のIPグループが異なっているではありませんか!?
つまりホストOSと同じグループのネットワークプリンタを見ることができません。
たとえばホストOS側が192.168.1.xxxでこれはつまり1グループにいることをあらわしていますが、
ホストOSでは192.168.131.xxxが割り当てられます。
これはつまり、Windows7が内部にネットワークを作成してそこの中でまたオリジナルのIPアドレスを割り振っているからなんですね。
Windows7が中継してくれるため、ホスト側さえネットワークにつながっていればインターネットにつなぐのに何の支障もありません。
ですが、先ほどのようにLAN内にファイルサーバがあったり、ネットワークプリントを活用したい場合、同じグループに入らなければいけません。
では、どうすればよいのでしょうか。
(1) ネットワークアダプタにホストOSのNICを直接指定する。
上記はXP Modeのデバイス設定画面です。
ネットワークの項目では仮想も含めて4つまでのNICを登録できるようになっています。
デフォルトは共有ネットワーク(NAT)になっていると思います。
内部ネットワークは他の仮想OSと共有する際に指定します。
そして今回はホストOSのグループに入りたいので、ここでは外部のNICを直接指定します。
※ゲストOSでNICを指定する場合、排他制御のためホストOSからはネットワークが使用できなくなります。
こうすることによってゲストOSはハードウェアのNICを利用して直接LANにアクセスすることができます。
上記はパソコンにNICが1つしかない場合、のケースです。
(2)? NICを増設してそれぞれに1つずつ割り当てる
上記の方法で切り替えればどちらからでもLANにアクセスすることができます。
しかし、そのつど切り替えるのが煩わしく思えることもあるでしょう。
その場合、スペースや予算が許せばNICを増設する方法で対応することもできます。
上記は増設後の表示です。
ホストOSとゲストOSとで違うNICを割り当てれば、どちらも同時にLANにアクセスすることができます。
NICの増設は比較的簡単ですが、ご自分での作業が難しい場合はアイティーアシストへご用命ください。