パソコン部品の中でその性能と価格を左右する部品はCPUです。自作PCの場合、CPUをまず選択して、マザーボード、対応メモリーとそれぞれ対応しているものの中から選んでいくことになりますのでCPUの選択は価格に大きく影響します。
2009年10月現在販売されているCPUの中で最も高い、また最も価格が低いCPUは何でしょうか?。
価格.comでみると一番高いCPUと一番安いCPU(intel製品)は以下の通りでした。
■XEON X7460
価格:
32万7千円
性能:
クロック周波数 2660 MHz
システムバス 1066 MHz
二次キャッシュ 9 MB
三次キャッシュ 16 MB
TDP 130 W
コア数 6
所見:
この価格、コアあたりのパフォーマンスとかでみると適正価格と言えるのかもしれませんが、一般人には手も足もでません。性能の部分ですが、クロック周波数をみて「あれ?」と思った方もいるかと思います。びっくりするような数値ではないです。以前はクロック周波数が高い(3.80GHzのCPUもあります)=早いマシンでしたが、ある程度のレベルからは周波数を上げても性能の差がそれほど出ないことや、周波数を高くする事での発熱などの問題がある事から、今はコア数を増やして同時処理をさせることや、CPUまわりのキャッシュを確保する事で高速化を図っています。このCPUはこれを単体として使うのではなく、複数組み合わせて使用する様に設計されています。1台のサーバにCPUを最大で16個まで搭載できるので、最大で合計96コアまで搭載可能となります。最大256GBの大規模メモリーに対応しているのも特徴です。このCPUは仮想マシン集約用、絶対止められないシステム用となります。
■Celeron 430
価格:
3千7百円
性能:
クロック周波数 1800 MHz
二次キャッシュ 512 KB
三次キャッシュ –
システムバス 800 MHz
TDP 35 W
コア数 1
所見:
マルチスレッド非対応です。しかしマルチスレッド対応アプリケーション(3DCG系のソフト、動画編集ソフト、Adobeのグラフィックソフト、エンコードソフトなどの一部。あまり多くはありません。)を使う事がないのであれば、このCPUで充分でしょう。今月発売のWindows 7はシステム要件が1 GHz 以上の 32 ビット (x86) となっていますので、インストール自体は可能です。このCPUには、Intel Virtualization Technology(Intel VT)が搭載されてませんので、XP Modeを利用もできません。(ちなみにIntel VTはCPUの上位機種にしか備わっていませんので、実際は多くの人はこの機能は使えません。)
430は1.8GHzですが、一世代前の代表的なCPU、Pentium4 相当の性能を持ってるといわれています。低発熱、省電力の面では他のCPUに引けを取りません。
WEBぐらいしかパソコンは使わないよという人(私もその一人ですが)には十分すぎる性能は持っています。
値段だけでみると100倍の開きがありますね。もちろん、特殊サーバー用途とコンシューマー向け廉価版のものとを比べること自体間違っているのですが。