データを長期保存

Categories: ITなニュース  2009/6/4 木曜日

記録密度が高まるにつれて記録媒体の寿命は短くなっていると言われています。

極端な例を挙げますと、4000年近く昔に石に刻まれた文字は現代でも読むことができますし、パピルス文書、古代の壁画なども健在です。しかしデジタルデータはこんなに長く保存することはできません。

このあたりはアナログの強みとも言えるのかもしれません。

しかしデジタルデータも何とか長持ちさせたいものです。内蔵ハードディスク+外付ハードディスクの2重保存を行っているという方も大勢いらっしゃいます。とても良い方法です。

仕組み上ハードディスクは長期保存に難がありますので、一定期間ごとに光学メディアに保存して残すというのも良いでしょう。

光学メディアは質の良いもの(大抵パッケージに保存用等の記載があります)を選び、保存方法の指示に従えば長期保存が期待できます。

しかしながら何十年も保存できるわけではありません。デジタルデータは記録媒体の劣化だけでなく、読み取り機の問題もあります。10年後には保存しておいたデータを読み取る機械がないということもあり得ます。

技術進歩が早いことを考えると、長期保存という視点よりも、そのときの主流でこまめに複数バックアップをとるというのが賢明でしょう。

常時パソコンに接続された機器に複数保存していても、落雷などですべてを失うこともあります。物理的に離すというのが効果的です。最近では遠隔地にデータのバックアップを取るという方法も普及しています。(弊社では業務データの遠隔バックアップサービスを承っております。詳しくは弊社法人営業部までお問い合わせください。)

もちろん媒体の保存期間延長という面でも研究が進められています。

今話題になっているのはカーボン・ナノチューブを用いたデータ保存技術です。郵便切手1枚分のスペースに、DVD25枚分のデータを格納できる記録密度で、何と!10億年以上もデータを保持できるといわれています。

まだまだ研究段階ですが、将来性十分の技術です。


Author: Jun
アイティーアシスト代表 ワクワクするようなIT活用をご提案します。

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