端的に言えばGPSを利用した現在位置を常に把握できるサービスの話です。
今から10年ほど前にPHS網を利用したp-docoというサービスがありました。
通話ができないPHS端末 のようなものをイメージしていただければいいと思います。
p-docoのサービスによって端末のある場所をリアルタイムに特定できるので、防犯のため子供に持たせたり車に設置して万一の盗難に備えるという使い方になります。 検索には数十円?数百円かかったと思います。
当時は似たようなサービスを何社か提供していましたが、p-docoも含め、5千円?1万円ほど費用が毎月かかったように思います。
現在docomoではPHSのサービスは終了していて、p-docoのサービスも 提供されていません。
さて、2009年2月にGoogleは、特別な端末を持たず(GPSを搭載していることは必要ですが、最近の携帯では珍しくなくなりました)とも位置情報の共有ができるサービスを開始しました。
「Google Latitude」といいます。
誰にでも公開されるわけではなく、共有したい相手は選ぶことができます。
また公開のレベルも都市名までか、 もっと詳細な情報も公開するかなど選べます。
このサービスの利用方法はユーザの数だけあって、様々な利用方法が想定されるでしょう。
たとえばこのような ↓↓
Google Latitudeのストーカー行為がそれほど悪くない時
もはやp-doco等のサービスが再開される必要性はないかもしれません。
10年前までにこうしたサービスの提供を受けるために安くはない料金を支払っていたことを考えますと、技術の発展に驚きを禁じ得ません。
ただ、位置情報というプライバシーに関わる個人情報を一企業が常に把握していることに対する抵抗感がある方も少なくないに違いありません。
また万一犯罪者の手に情報が渡ったら防犯どころか犯罪を誘発するのではという心配もゼロではありません。
様々な要因が重なってWeb上に非公開のはずの情報が公開されてしまっていたというのはあることです。
その辺のリスクも承知の上で割り切れるなら利用価値は大きいと思いますね。
iPhone向けにはもうすぐ対応アプリが登場するようですよ。