最近はUSBメモリも大容量化してきましたが、速度も比例して早く..とはなかなかいかないもの。
手持ちのメモリを生かして何とかして早くできないものでしょうか?
Windows XP Professional以降で使用することを前提に速度向上に重点を置いて考えてみます。
ハードディスクと同じくUSBメモリもファイル管理システムによってデータを管理していますが、一般的にはFATと呼ばれる管理方式でデータを管理しています。
この部分をWindows 2000 以降でよく利用されているNTFSと呼ばれるファイルシステムに変更することで速度の向上が見込めるのではと考えました。
厳密に言いますと、NTFSはファイル管理の方式がFATよりも効率的です。ファイル数が多い場合はNTFS形式の方が有利ですが、ファイル数が少ない場合、かえってFATの方が早いこともあります。
Windows XP ProfessionalでUSBメモリのファイル管理システムを変更する方法です。
(1)USBメモリをUSBポートのいずれかに挿す
(2)[マイコンピュータ]→目的のUSBドライブを選択→右クリックして[プロパティ]を開く
(3)その中からさらに目的のUSBメモリを選択して[プロパティ]を押す
(4)[ポリシー]タブを選択し、そこで表示される「クイック削除のために最適化する」から「パフォーマンス優先のため最適化する」にチェックボックスを変更する
(5)もう一度[マイコンピュータ]→目的のUSBドライブを選択→右クリックして[フォーマット]を選択
(6)[ファイルシステム]でNTFSを選択して[開始]を押す
これでUSBメモリをNTFS化できます。
ちなみにUSBメモリをNTFS化するメリットとデメリットがあります。
メリットは場合によっては速度向上が見込めることと、1ファイルあたりのサイズが4Gbyte以上のファイルも扱えることです。
動画関連を扱う場合は1ファイルで4Gbyteを超えることもありますから、そのためにNTFS化することもあります。
デメリットはMacでは対応していないこと、NTFSは遅延書き込みと呼ばれる仕組みを導入しているため、タスクバーの「ハードウェアの安全な取り外し」を利用せずいきなりUSBメモリを抜くとデータを壊してしまう可能性があることがあげられます。
実際に差が出るかはココをご覧ください。
今回は、「trial and error」さんのブログを参考にさせていただきました。
あくまで参考までにということですが、USBメモリ側の能力にも大きく左右されるようです。
ここまでNTFS化の話で引っ張ってきてなんですが、FATのままで何とか転送速度を向上する方法が..無くはありません。
最初の方で、ファイル数が少なければFATの方が早いこともあると書きました。このメリットはファイルのサイズが大きくても(FATの最大ファイルサイズの制限の範囲内で)変わりません。
なので、たくさんのファイルをUSBメモリにコピーする場合、あらかじめlhaplus等の圧縮/展開ソフトを使って1ないし数ファイルにまとめておけばいいわけです。1000?のファイルを移動する場合にはその違いが体感できると思います。
これでめでたしめでたし、お試しください。