質の高いIT投資をご提案します

Categories: ITなニュース  2009/1/5 月曜日

日本人は世界一、品質に厳しいと言われています。それに応えてきた製造業が最高峰の技術とノウハウをもつ所以でもあります。

それ自体はとても喜ばしいことですが、グローバルな感覚からかけ離れてしまったために過度な投資が求められているという意見もあります。

例えばシステム開発の現場を見てみると、まず求められているのは安定性、24時間決して止まることの許されない完璧なシステムです。

それを実現するために、機能を最小限に絞り、最適な環境を備えた部屋に設置し、冗長化を図り・・・万一に備えてありとあらゆる先手を打っています。

しかし上記のように作り込んだガチガチのシステムは、先端技術を随時組み込むことは難しく、なにより開発費や維持費が膨大です。

一方で、グローバルと呼ばれている感覚は日本人には受け入れにくいこともあります。

外国では交通機関等の重要システムのトラブルさえ珍しくありませんし、企業と客の双方もそういう時の対応に慣れています。

身近なソフトウェアに目を向けると、あのマイクロソフトでさえ、自社の製品にバグやセキュリティの問題が次々に見つかるのは仕方のないことで、修正プログラムを無償で提供するので、後はユーザーが自己責任で手間暇と通信費等の費用をかけて修正してくださいという姿勢です。

これが日本製だったら大変なことになりそうですね。

このようなことが許されているのは、多少の不便を補って余りあるものであれば高く評価するという感覚が根付いているからです。本来ユーザーがITに求めていたのは完璧なシステムではなく、より生産性を高める道具としての役割だったという原点に戻って考えるとき、受け入れやすくなるような気がします。

もっとも、日本人にもこのグローバルな感覚は芽生えつつあるのかもしれません。マイクロソフト製品の使用が必須のオフィス環境で、文句を言いながらも毎月修正パッチを適用することで自然と慣れていったのかもしれませんね(笑)。

iPhoneの登場も刺激的でした。
日本の携帯電話と比較して、あれもできない、これもできないなどという意見もありました。

しかし、成熟された歴史を持つ日本の携帯電話と同レベルを求めるのはもともと酷な話です。もちろん開発製造側が開き直ってはいけませんが、少しの品質低下も許さない風潮は、革新的なサービスの開発に歯止めをかけてしまうことにもなります。

できないことがあっても、この製品に関して言えばそれはたいして重要ではない、iPhoneにそんなことを感じたユーザーは少なくありませんでした。

革新的な製品がこれからもたくさん出てきて、本物のグローバル感覚を浸透させてくれるといいですね。

弊社では、費用対効果に優れた「質の高いIT投資」をお客様の視点でご提案することを心がけております。2009年度もご愛顧よろしくお願いします。


Author: Jun
アイティーアシスト代表 ワクワクするようなIT活用をご提案します。

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