先日自宅固定電話に、ADSLから光回線への移行の営業電話がかかってきました。
いまなら、「光回線への工事費無料」というおまけつき。(1月31日まで)
時折キャンペーンで割引はされてはいますが、30,000円ちかい工事費が無料というのは大きいです。
毎年どのプロバイダも春の時期は引っ越しを想定した春の加入キャンペーンをやりはするのですが、ADSLではなく光回線の利用を促すキャンペーンがこれからはもっとでてくるような報道を見つけられます。
たとえば先月はYahoo!。12月8日に、ソフトバンクがNTTの光回線を使ったサービスを販売するというニュースがありました。
ライバル関係にある通信企業の間で、提携の動きが加速している。PHSのウィルコムがNTTドコモの回線を借りてデータ通信サービスを来春にも開始 するほか、4日にはソフトバンクがNTTの光回線販売の代理店契約締結に向けた交渉に入った事実が明らかになった。通信市場の伸びが鈍化するなか、独自路 線にこだわるよりも、他社のインフラや販売網を活用し、相互の収益増を図る方が得策との判断が働いているためだ。
ソフトバンクはNTT東日本・西日本が展開する光回線サービス「フレッツ光」を、自社の販売ルートで代理店として拡販する計画。実現すればADSLや光通信などの固定回線サービスで、激しい争いを演じてきた両者に協力関係が生まれる。
実際、インターネットを読んで、Youtubeを見て、skypeやってメールを送ってというくらいであれば速度は高速のADSLでも事足りる話です。
ADSLの制約である距離や場所に応じた速度の制約に我慢できないのであれば光回線、というセカンドオプションとしての商品でなく、メインとしてやってくのにはいろいろと理由がありそうで。
ADSL,光回線の論争が起きていた当時(2004年)にはこんなニュースを見つけました。
NTTは11月10日、光ファイバー回線ユーザーを2010年までに3000万回線に増やすなどとした中期経営計画を発表した。ユーザーの過半数を光ネットワークに移行させ、その後現在のメタルネットワークや固定電話網から全面的に切り替える計画だ。
光とメタル/固定とIP網の併存は負担が大きいため、2010年までに契約者の過半数が光に移行するよう普及拡大を進める。その後でメタル/固定電話から全面的に切り替える。切り替え時期は2010年までに明らかにする。
ただ固定電話は緊急時などの必要性が残るため、ユニバーサルサービスの確保を含め、維持の仕組みについて行政当局などに検討を要請していく。
光と固定回線(メタル、ADSL)の両方の維持負担を軽減するため、2010年をメドになんとかしたいと考えてたようです。
つまり、2010年の時点では契約者の半分は光回線、という計画。
2008年4月の総務省の資料をもとにすると約1,400万の光回線契約らしいですが、はじめてDSL回線を抜いたとか。実際来年2010年をめどに光回線への移行が加速しそうです。
ADSLがなくなるのは最短でも2014年?
最近見た週刊ダイヤモンドITbizNEWS記事によると、「事業者との契約の関係で、NTTが電話回線を止めると決めた時点から4年後でないと、実際にはFTTHに置き換えることができない」とのこと。
同記事によれば、要は地方のおばあちゃんなどの必要も考えて、すぐに完全に切り捨てることはできないから。
これが信頼できるとすると、2010年に仮に完全に光に移行するよ、と決めたとしても早くても4年後、2014年まではサービスは続けられるようです。
これをさらに引き延ばすために画策しているのがソフトバンク、ということを同記事は論証してます。
ADSLの小市民は光に変えたほうがいいのか
もう光回線でこのブログを見ている、という人も結構おられると思います。
昨今のこうしたニュースから分かることとしては、今新規契約をするなら光回線が当然ベターということ。
ADSLにしていたら使い始めてから数年以内にまた契約更新と工事をすることになるからです。
今ADSL利用中の人は、とりあえず満足しているなら、とりあえずそのまま、
そうでない人は自分に合った割引やキャンペーンに合わせて早めに移行したほうがよさそうです。
光回線が趨勢となってるので、価格がもう少し見直される可能性もあるので、その辺も見極めてもいいかもしれないです。
今でもADSLと遜色ない料金となってきてますが、従量制のライトなプランも光でもあるかもしれないですね。
それら割引を適用するには、2年間は変えられない契約をしなければいけないケースが多いので、タイミングを考えてもいいかもしれません。
光の次は?
NTTが光への移行をあせってることと関係すると思うのが、無線技術の進歩。
実際、iPhoneにしてから気になることは自宅のMac使うよりもiPhoneで見る方が多くなって久しいのですが、これも3Gネットワークの無線。
無線といえば、昨年、超高速インターネット通信衛星「きずな」が打ち上げられました。
小型アンテナで受信すれば、家庭用でも下り155Mbpsの高速インターネットが可能、一番の利点は敷設ケーブルではないので災害に強く、また離島や人里離れたところでも関係なく高速という「地の利」です。
どこまで使い物になるか、という検証はこれからで、2017年の利用を目指すとのことですが、パソコンから「LANケーブル」はなくなるのはそう遠くないかもしれません。