「Googleマップ」をご存知でしょうか。検索エンジンのGoogleがWeb上で提供している地図サービスです。
「Googleマップ」には「ストリートビュー」という機能があります。Googleが世界各地の大都市圏でカメラを屋根に載せた自動車多数をしらみつぶしに走らせて撮影した道路沿いの風景が、人間の目線で360度のパノラマ写真で表示されるサービスです。
日本でも東京などの大都市圏の風景を確認することができ、ちょっとした旅行気分が味わえるユニークなサービスです。
初めて使ったときは誰でも新鮮な驚きを感じるに違いありません。私も初めてたずねる場所を前もって下調べなどするときなどに利用することがあります。
高機能かつ無料であることからも非常に人気のある「Googleマップ」および「ストリートビュー」ですが、関連したニュースが最近注目を集めています。
まずストリートビューに関して、
東京都杉並区は、Googleの日本法人に対しプライバシーへの配慮と削除要請に適切に対応するよう申し入れたことを明らかにした。 [ 11月21日12時4分配信?ITmediaニュース ]
ストリートビューは前述したように道路に沿ってGoogleの撮影車が360度の撮影を行っていきます。その際個人のプライバシーにかかわることが写されてもそれも反映されてしまうことになります。この点はGoogle内での改善により顔やナンバープレート等の情報にぼかしが入るようにシステムを改良したようです。
それでも同区によると、ストリートビューの公開以来、区民からプライバシー問題などを懸念する内容の意見・要望が複数寄せられてるとのことです。杉並区に限らずそのような懸念を示す声も多いようです。
もうひとつもプライバシーにかかわることですが、
グーグルマップ、相次ぐ情報流出 「非公開」でも閲覧可能 [ 11月26日8時6分配信?産経新聞]
「Googleマップ」には自作の地図情報、例えば自分だけのお気に入りのお店や友人の家などを設定しておく機能があります。”公開”、”非公開”の設定がありますが、非公開の設定をした上で地図に登録された個人情報が第三者からも閲覧可能であったというのが当初問題になりました。実はこの”非公開”は単にGoogleでの検索対象からは外れるというだけで直接アクセスするなどすれば見えてしまうというものでした。こうして流出した個人情報の中には公立学校や病院の個人情報も含まれていたようです。
今回のニュースは、その後情報を非公開や削除してもまだ第三者から見えてしまっていたというもので、Googleが対応に追われている状況のようです。
Googleのこうした地図サービスは10年前は誰も考えもしなかったことかもしれません。GoogleEarthも利用すればますます地球は狭くなったなと思います。こうしたニュースにはいろいろな教訓が含まれていると思いますが、Googleが悪いということではなく、新しいサービスほど一歩引いて客観的に利用していくことが好ましいのかもしれません。気軽に使えるだけによく注意したいものです。
私自身も個人情報を扱う機会が多いですので自分自身はどうか?と考えながら注目したニュースでした。