ハードディスクの故障のトラブルに見舞われた人ならわかりますが、復旧にはかなりの作業が必要になります。
ハードディスクの故障を退避するにはどうしたらよいでしょうか?
ハードディスクの故障には、1-ヘッドの着床(ヘッドクラッシュ)によるものと、2?部品の磨耗や制御基板の部品が焼損によるものとがあります。前回はヘッドクラッシュについて取り上げました。今回は、経年劣化について取り上げたいと思います。
ものはいつか壊れるもの。それで、故障を予測して新品に交換するというのがベストな解決策といえるでしょう。そうすれば、大事な作業の時に災難が降りかかるリスクを回避する事ができます。
では、この交換のタイミングはいつがベストでしょうか?
一般向けのハードディスクと企業のサーバ用途向けのSCSI(スカジー)ハードディスクでは設計時における耐久性に格差が存在し、一般向けは一日8時間使用で3年・SCSIは24時間稼動で5年を目安にして製造されているとの事ですが実際はどうでしょうか。
Googleが10万台以上の一般向けのハードディスクドライブを実際に使用した調査論文「Failure Trends in a Large Disk Drive Population」によると、平均年間故障率(average Annualized Failure Rates)は、使用開始から1年は2?5%、2年目から5年目は5?8%との事です。仮に100台マシンがある場合、5年で37台が故障する計算になります。
またこの調査によると、大半の故障は徴候を示さない突然死であり、S.M.A.R.T.値による故障予測日数は殆ど参考にならなかったとの事ですが、Scan Errorが出てから60日以内に故障する確率は、Scan Errorが出ていない場合の実に39倍とのことです。
3年たったら、Checkdiskをまめにかけて、もし可能なら予防交換するのは賢明といえます。
次回はハードディスクの電源を切るのオプションについて考えてみたいと思います。