ハードディスクの故障のトラブルに見舞われた人ならわかりますが、復旧にはかなりの作業が必要になります。
ハードディスクの故障を退避するにはどうしたらよいでしょうか?
ハードディスクの故障には、1-ヘッドの着床(ヘッドクラッシュ)によるものと、2?部品の磨耗や制御基板の部品が焼損によるものとがあります。部品の経年の摩耗や基盤焼損は避けられないとして、ヘッドクラッシュはどのように問題を避けられるでしょうか?
ハードディスクは構造として、プラッタ(情報を記録する磁性体を塗布した金属製の円盤の部分)とヘッドの間は空気分子2?3個分程度の高さを保って動作しています。もし、物理的な振動、不安定な電源によるヘッド退避ミス、温度差によるヘッドの高さの変化による事故などにより、読み出すためのヘッドがディスク面に着床してしまうとそれが破損につながります。
ハードディスクのトラブルを避ける方法として、不安定なところにPCを置かない、電源を安定させるなど環境を見直してみるのはいかがでしょうか。もちろん、電源が入った状態でPCを動かすことは絶対に避けましょう。特にデスクトップ用ハードディスクは一般的にノートと比べ衝撃に弱く、故障しやすいといえます。衝撃の影響は1?2年経ってから現れる場合があり、その影響はある日突然やって来ることもあります。
最近のハードディスクは一部のハードディスクドライブでは、加速度センサーを内蔵し、自由落下を検出すると電源を切らずともオートリトラクト(ヘッドが着床しない様にヘッドを退避)して破損を予防する機能が付加されていたりします。ハードディスクを選ぶ時の動作時耐衝撃性や非動作時耐衝撃性の数字を今後は参考になさるのはいかがでしょうか。
ちなみにYoutubeにデータサルベージ会社の講演があり、その中で示された統計では物理的な破損によるもののうち、HDDのほとんどの故障が基板が70%、ヘッドクラッシュは15%ということです。このあたりの避けられないトラブルにどのように対処できるかは来週、投稿したいと思います。