前回は液晶モニタのトレンド等をざっくばらんに書いてみましたが、今回は購入に際してどんな点を気をつけるべきかを取り上げてみたいと思います。
「パソコンのモニタが壊れてしまった!!」とか、「今よりも画面サイズの大きい液晶に換えたい」といった場合に気をつける点です。
もちろん液晶モニタ選びの際には、色やサイズやグレアパネルかノングレアパネルかも気になりますが、まず “パソコンが対応しているか”が重要なポイントになります。液晶モニタとパソコンの間で対応できないものがあるのか?と思われるかもしれませんが、メーカー製の初めから最適化されたパソコンを使用している場合は見落としがちな点です。
?パソコンの側の出力端子がアナログかデジタルか
?パソコンの側でどの程度の解像度まで対応しているか
といった点があげられると思います。
?の「パソコンの側の出力端子がアナログかデジタルか」ですが、これはパソコン背面のコネクタや現在刺さっているケーブルのコネクタの形状をみれば見分けがつくようになっています。
右の図は上から下へ、VGA(アナログ接続)-DVI(デジタル接続)-HDMI(デジタル接続)コネクタとなっています。DVIとHDMIは変換コネクタを経由することで対応可能なばあいもありますが、互換性がない場合もあります。HDMIはDVIをベースに音声伝送機能や著作権保護機能を付けくわえた規格で比較的あたらしいインターフェイスとなっています。最近ではテレビでもHDMI互換のものが多いようです。
最近普及しているHDMIも含め、この3種類のコネクタのうちどれにパソコンが対応しているかを確認しなければいけません。場合によっては1種類のものにしか対応していないものもあれば、2種類のものに対応していることもあります。またDVIコネクタに関して言えば形状の違いで互換性がないこともあります。メーカー製のパソコンのばあい(FujituやNEC等)はそのようなことが多いので、販売店にコネクタを持って行って確認してもらうのが良いかもしれません。
出力端子を確認した後は?パソコンの側でどの程度の解像度まで対応しているかを確認します。
前回も触れたように最近のものは1280 x 1024 (17?19インチの標準的な解像度)程度の解像度が一般的です。Windowsパソコンでの解像度の確認方法を改めてもう一度記載してみますと、
画面のアプリケーションやアイコンの何もないところでマウスを右クリック[プロパティ]→[設定]タブをクリック→画面の解像度メモリを(大)にしたときの○○○○ × ○○○ というのがそのパソコンでの最高解像度です。
このパソコンの側出力の最高の解像度とモニタの側の対応解像度を比較して液晶モニタを選ぶと最適な画質を得られると思います。パソコンの側で解像度は調整可能ですので、液晶モニタの側で対応している解像度が、パソコンの側のそれより低い分には大丈夫だと思います。
ただパソコンの側で出力できる解像度がモニタのそれに負けている場合はどうでしょうか?もちろんそれでも使用は可能ですが、パソコンの側にビデオカードと呼ばれる部品を追加することによって液晶モニタを最高解像度でりようできるようになるかもしれません。
お店のほうでも下は5千円くらいから上は5万以上の商品までさまざまなビデオカードが販売されていますので、出力
端子を確認した上で増設できます。(ただしもともとのパソコンがあまりにも古かったり、基本能力が低かったり、もしくはノートパソコンであったりすると対応するビデオカードが限られることもあります。)
液晶モニタの買い替えに際してお困りの方はアイティーアシストまでお問い合わせください。
次回は、あまり知られていない (!?) 液晶モニタのパネルについて取り上げてみたいと思います。