世界金融危機-IT業界への影響は?

Categories: ITなニュース, ビジネス  2008/10/28 火曜日

 ゼネラル・モーターズの株価は1年前の10分の1の水準にまで落ち込んでいます。
 デトロイトは危機的な状況にありますが、シリコンバレーはどうでしょうか?

 23日に発表された米ソフトウエア最大手のマイクロソフトの08年7-9月期決算は、ソフトウエアや企業向けサーバー部門が好調で、売上高が前年同期比9%増の150億6100万ドル(約1兆4700億円)、当期利益は同2%増の43億7300万ドル(約4200億円)。グーグルの広告収入が好調で7-9月期決算は、売上高が前年同期比31%増の55億4139万ドル(約5600億円)、当期利益が同26%増の13億4616万ドル(約1400億円)で増収増益。米アップルも主力のパソコンや携帯電話iPhoneの販売が好調で7-9月期決算は、売上高が前年同期比27%増の78億9500万ドル(約7900億円)、当期利益が26%増の11億3600万ドル(約1140億円)。一方、米ヤフーは純利益が前年同期比64.0%減になるなど景気低迷の影響を受けており、シリコンバレー全体で業績があがっているわけではないようです。

 米調査会社Gartnerの10月13日の報告によると、世界的な景気低迷がIT予算に影響を与えているものの、ドットコムバブル崩壊時のような劇的な予算削減はない―との事。
 ただし全世界のIT支出額は、これまでの2けた成長から1けた成長へと縮小する見込と分析しています。
 また同報告書は、2009年の欧州のIT支出額はマイナス成長、米国と日本は横ばいと予測しています。これは、企業がITを事業改革の手段として見ていること、よりコスト削減につながる事業モデルを採用している為、IT予算が各企業から大きく削減されない理由があるようです。

 身近なところでは、今回の世界金融危機がもたらした円高の影響で、DELLなどの海外製PCがキャンペーンなどで安くなる、PCのパーツの値段が下がることで、国産PCもある程度金額が割安になる?などが見込まれます。なんでも、CPUでは大きく影響が出て数千円単位での値下がりになる可能性があり、メモリやHDD類も値下がりするとか。
一方マザーやビデオカードなどの板ものは影響が少ないそうです。
もしそうなら、中小企業や個人事業主の市場レベルでは購買が加速するかもしれません。


Author: tokunaga
ネットワーク構築、サーバーメンテナンスを担当。 MCP、CCNA、SCSA、DD1種などを有しており、ネットワークの設計・構築・運用まで一通り行います。 法人様への最初の窓口として応対させて頂くことが多くございます。 問題解決のお手伝いを致しますのでひとりで悩まずお気軽にご相談ください。

コメントは受け付けていません。