個人でもルータを触る機会は多々あるかと思います。
シリーズでルータ機能について解説していきたいと思います。ルータの機能を知る事で、ネットワークの全体がみえてくるかと思います。
今回はDHCPについて解説します。 けっこうお馴染みの機能ですね。
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)を簡単に言えば、クライアントにIPアドレスを重複しないように自動的に割り振ってくれる便利なサービスです。これがないと、全てのクライアントに手動でIPアドレスを割り振らなければなりません。IPアドレスの重複割り当てがあると全てのPCがアクセスできなくなる場合がありますが、それを回避してくれます。しかし、便利な分、落とし穴もあります。
1、ファイルサーバなど、固定でIPを持たないといけない場合-
DHCPを使うといつも同じIPアドレスが自分に割り当てられるとはかぎりません。その為、ファイルサーバなど、再起動などのタイミングでIPアドレスがかわり、外部からアクセスができなくなる時があります。そのため、DHCPサーバの方で、固定IPをMACアドレスと対応させ、予約することができます。
2、ルータが途中にある場合-
DHCPは、通常ルータ越えを行う事はできません。その為、異なるサブネットを使用する環境では、DHCPを使うのにてきしてませんでした。それを解決するのが、DHCPリレーエージェントです。小規模環境では、家庭用ブロードバンドルーターを使うことが多いですが、こうしたルーターはこの機能を持っていることが少ないので、WindowsServerなどで、DHCPリレーエージェント機能を使う事ができます。
3、DHCPサーバがダウンした場合-
DHCPサーバがダウンするとパソコンはIPアドレスをもらえなくなりますが、しばらくはダウン前にもらったアドレスで通信を行います。サーバ側にはIPのリース期限が設定されていて、それが更新されるまでは、通信できるわけです。それで、DHCPサーバがダウンしても、すぐには何もおこりません。電源を入れなおしたパソコンや、リース期限の切れたパソコンから169.254.*.*のアドレスになり、通信できなくなります。DHCPのダウンかどうかはIPアドレスからも推察できます。
また最近のDHCPはVPNに対応しており、IPsec-DHCPという機能の付いたルーターもあります。
ルータ機能の解説の予定
ステートフルパケットインスペクション
PPPoE
ステルス機能
TKIP機能やESSID機能、MACアドレスフィルタリング
Universal Plug and Play
Unnumbered
DHCP
DMZ
ポートフォワード
セッション・キープ・アライブ機能
NAT+IPマスカレード
?