電源ユニットの変換効率が良いと、うれしいことが連鎖します。
まず、消費電力が減ります。
前回、電源ユニットの働きの一つとして、AC(交流)からDC(直流)の変換を取り上げました。これをどれほど効率的に行えるかをパーセントで示したものが「変換効率」です。仮に変換効率が70%だとすると、パーツ合計で200W消費する場合、パソコン全体では285Wの消費ということになります。変換効率が85%に上がれば235Wとなります。1台あたり50Wの減、企業など台数が多い場合には電気代の削減もバカにできません。また省電力となるため、既存設備のまま機器を増設することも可能となります。
削減されるのは消費電力だけではありません。電源ユニットには、「変換できない電力のほとんどが熱となる」という原則があります。つまり前述の例だと、両者の差50W分の発熱を減らすことができるのです。
発熱が減ると、同時に冷却装置の負荷も減ります。冷却ファンの回転数を落とすこともできますので静音性も高まります。クーラーの温度を少し上げることもできるかもしれません。
まさにいいことづくめです。
でも価格差があるので、どれにしようか迷うところ・・・。次回はお買い得な電源ユニットの見分け方を取り上げます。
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