SIMロックフリーの流れ?

Categories: ITなニュース  2010/2/4 木曜日

話題のiPadの国内発売に合わせてNTTドコモがSIMカードの単体販売を検討しているという話があります。

iPad利用者の取り込みを狙っているのでしょうが、NTTドコモが本当にこの動きを見せれば、業界の流れが大きく変わる可能性があります。

国内の携帯電話機は一部の例外を除いてSIMロックがかけられています。これによりキャリアが異なる電話機ではSIMカードの差し替えができません。しかしこの制限は世界基準というわけではなく、基本的に海外の携帯電話機はSIMロックフリーとなっています。独占禁止法という観点から、ロック自体に規制を課している国もある位です。

もちろんSIMロック=悪(消費者に不利益)というわけではありません。一例ですがSIMロックを前提としたビジネスモデルにより、消費者は最新機種を手頃な価格で手に入れることができるようになりました。事業者は回線使用からの利益を充てることができるからです。

しかしやはりトータル的には取られるものは取られているという感はぬぐえませんし、使用状況によってはSIMロックは大変不便です。例えば海外での使用が多い場合、現地の事業者の回線契約を使うことができれば安価で済むのに、仕様上国際ローミングという形をとらざるを得ないケースがあります。

話を戻します。iPadのSIMカードは携帯電話との互換性はありません。それで今回NTTドコモがSIMカードの単体販売に踏み切ったとしてもそれだけで状況が変わるということではありません。しかしながら、Googleのネクサスワンの国内販売に絡んで携帯電話向けのSIMカードの販売の噂もあり、SIMロックフリーの流れが日本でも起こる可能性が出てきました。

外国製の人気端末がどんどん出てこればこの流れは加速するのではないでしょうか?


Author: Jun
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