先日のblogでwindowsファイルサーバーがVPN回線で使用すると遅い理由がCIFSと呼ばれるプロトコルにある点を扱いました。
具体的にはどんな解決策があるでしょうか?
■回線の増強してみる
・専用線を引く→しかしこれは費用がかかる方法です。しかもレスポンスの良し悪しは引いてみないとわからないというものです。
・拠点間を光プレミアム同士およびBフレッツ同士にする→網の違いやカプセリングや変換のオーバーヘッドなどを極力排除する事での効果を期待できます。
・IP-VPNを利用する→YAMAHAのファストパスを使用します。フレッツグループなどを利用するとプロパイダを通らない分の若干の速度向上を期待できるかもしれません。
・2回線以上束ねてみる→ルーターがリンクアグリケーション機能が付いていれば、これを利用します。
■CIFSをやめてみる
・ターミナルサービスを使う→WAN環境でVPN上でターミナルサービスをつかう事でCIFSをキャンセルできます。ターミナルサービスクライアントのライセンスが高いのですが。。
・SMB2.0に切り替える→対象マシンをVista、2008serverにする必要があります。WAN最適化装置に匹敵する性能がでるそうで、効果が絶大です。
■もうすぐ利用できるサービスに期待
・BranchCacheを使う→比較的低速なネットワークで接続された拠点間の通信を高速化出来る仕組みです。Windows7より実装されます。これまでこのような技術(WAFS)は1拠点200万ぐらいの技術でしたので、これは使わない手はないですね。
・DFSレプリケーションが改善されたら使う→レプリカサーバを拠点に作る技術です2003server以降実装されているものの排他制御がきかない為、Excelのファイルが消えるなどの問題があるようです。なんでも編集中に作られるキャッシュファイルの同期に失敗してしまうのが原因だそうです。
個人的にはsambaのSMB2.0実装に非常に期待を寄せています。NGNの台頭でギガ回線も近づいていますし、WAN上での速度対策であれこれ手を尽くす時代ももうすぐ終わるのかもしれません。