新生ウィルコムの「だれとでも定額」が話題となっています。
自社同士の無料通話は今や珍しくありませんが、他社の電話回線を定額の範囲とするのは前代未聞です。
一回の通話の長さは10分以内が対象ですが、一度切ってかけ直せば良く、さらに月の回数も制限されてはいるものの、上限まで行く人はほとんどいません。
こんな夢のようなプランですので衝撃ニュースとなっているわけです。
しかし、ここ沖縄では以前からこのサービスがあり、実際に私も利用しています。
利用していながら言うのも何ですが、個人的にはウィルコム沖縄の暴走で長期的に確立されるわけはないと感じていました。こんな無謀なプランがいつまでも持つわけないし、ビジネスモデルとして仮に確立できるのであれば他社が黙っていない、しかし沖縄県内限定のサービスという小さな枠の話なので他社は静観・・・こんなイメージをもっていました。(ウィルコム沖縄さんごめんなさい)
とりあえず使えるうちはありがたく使わせていただこうと考えていました。
しかしふたを開けてみると、沖縄県内限定で十分に試験を行ったと報道されていますし、ビジネスモデルも周到に練られているとのこと。
だれとでも定額になれば、当然他社に電話をかけます。これだけではウィルコムは大赤字ですが、かけることで電話番号が相手に通知され、着信も同時に増えます。この他社からの着信による接続料収入が大きいそうです。また無料の10分間を超過するユーザーも多いので、そこからも収入が得られるとのこと。確かに「10分経つから一度切ろうね」なんて気さくに言える相手とだけ通話しているわけではないでしょう。
いつ絶えるか分からないけど前代未聞のプランと思っていた「だれとでも定額」が全国デビューです。頑張って欲しいです。